封切り三週目。
席数89の【シアター4】の入りは二割ほど。
席数89の【シアター4】の入りは二割ほど。
西部劇と戦争ものは中高年男性の大好きなジャンル、の
定説通り、当該層が来場者の九割を占める。
定説通り、当該層が来場者の九割を占める。
おっといけねえ、他人のコトは言ってられないや。
自分もまさに、その通り。
自分もまさに、その通り。

そして、もう一つ、重要な共通のファクターがある。
新兵の戦士としての成長譚。
新兵の戦士としての成長譚。
更に本作は、過去の作品とは一風変わった味付けが為されている。
戦車戦がそれで、極めて斬新だ。
戦車戦がそれで、極めて斬新だ。
冒頭、ドイツ軍の戦車が連合軍のそれよりも
戦闘力において数段勝っていることがテロップで示される。
戦闘力において数段勝っていることがテロップで示される。
本来であれば映像で提示したかっただろうが、
ただでさえ二時間を超える尺、これ以上の盛り込みは難しいだろう。
ただでさえ二時間を超える尺、これ以上の盛り込みは難しいだろう。
更にはDディ後もベルリンへの路はけして平坦ではないことや
ナチのSSの残虐さも、あくまでも伏線として示され、
これが後のストーリーに効いて来る。
ナチのSSの残虐さも、あくまでも伏線として示され、
これが後のストーリーに効いて来る。
また戦車を先頭に立てての戦闘シーンでも、
成る程、兵士達はこのように動くのだなと、
リアリティ満点、役には立たないけれど、
知識も増えて、なんだかトクした余禄にも浸れる。
成る程、兵士達はこのように動くのだなと、
リアリティ満点、役には立たないけれど、
知識も増えて、なんだかトクした余禄にも浸れる。
砲弾や弾丸が跳弾する描写の演出も素晴しく、
嘗て観た映画の中では、最高の出来ではないだろうか。
嘗て観た映画の中では、最高の出来ではないだろうか。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。
守備戦の為に、数百を数える敵と孤軍奮闘する姿は、
中に居る小隊の面々は勿論だが、戦車自体が一つの砦として在るようで
頼もしささえ感じられる。
中に居る小隊の面々は勿論だが、戦車自体が一つの砦として在るようで
頼もしささえ感じられる。
結末についてはまるっきり予見できなかったけれど、
ああ、実際は過去からのお約束をきっちと踏襲しているんだと
観終わって初めて思い至った。
ああ、実際は過去からのお約束をきっちと踏襲しているんだと
観終わって初めて思い至った。
判り易過ぎる構図ではあるけれど、
戦争映画として単にエンターティンメントに引っ張られ過ぎず、
悲惨さや非人情さもきちんと描く、
渾身の一本。
戦争映画として単にエンターティンメントに引っ張られ過ぎず、
悲惨さや非人情さもきちんと描く、
渾身の一本。