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“蜷川実花展”
写真展は久しぶりだ。前回行ったのが【庭園美術館】での『ヘルムート・ニュートン』
と書けば、どんなに古いか判るだろう。というわけで、ほぼ二十年振りの写真展である。
入り口付近では長蛇の列。と、よく見ると、チケット購入のため並んでいるようだ。
事前にディスカウントで900円で購入していたので、ささっと中に入る。
もぎりのお姐さんが「・・・・は混んでいますので、ご注意下さい」と言うが、
よく聞き取れないし、意味ふめ~。
中はそれほど混んでいるわけでは無い。余裕を持って観られるな。
窓ガラス面の展示を除き、中は8つのコーナーに分かれていて、各々がカーテンで
仕切られている。それを捲って、次のコーナーに行く仕様。
花/初期/金魚/旅/人/造花/新作/ポートレイトと、夫々タイトルが付いている。
最も人が滞留していたのが、【人】と【ポートレイト】のコーナー。
【人】のコーナーは、(ただでさえ)狭い部屋が更にクランク状に仕切られているので、
益々流れが悪い。
【ポートレイト】のコーナーは、通路の片側の壁一面に作品が展示されるいる。
通路をロープで三列に仕切り、そこを巡回するカタチになっている。
何れも有名人にコスプレさせて撮った写真なので、「誰なんだろ~、この写真?」と確認しながら廻れば
更に時間が掛かる。もぎりのお姐さんが言ってたのは、これだったんだな。
この展示方法は本当に正しいのか?
とは言うものの、コスプレした『しょこたん』は可愛かったぞ。『大塚愛』も同様。
客層は98%が女性。カップルもちらほらといるが、女性の二人連れが圧倒的に多い。
どんな人たちに支持されているのかが、よく解かるなあ。
たっぷり一時間くらい拝見して、常設展に。
ここでの 儲けものは『ましもゆき』。
インクによる精密画なのだが、モチーフが一部『若冲』を連想させる。
例えば鶏、例えば蝶、或いは花。
また、デッサン力の確かな女性の絵も含め、すごく好み。素晴しいぞ。
これからの期待大。
いや~、いいものみせて頂きました。満足、満足。