RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

暫亭 いろり@新橋:割烹/小料理

看板に「割烹」とあったので、
ちょっと入店を躊躇ってしまった。

入り口の格子戸から覗いた時に、
他の客が居なかったことも理由にはなる。

しかし、思い切って踏み込んでみると
思いの外料理は高くなく、支払いもそこそこに収まった。

恒常的に鍋も出しているようだが、
暑い盛りで、訪問時間も遅めだったので、
今回は回避。

ビールやハイボール、冷酒を呑みながら
数品をつまむにとどめる。


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《お通し》

いきなり素晴しい三品。

鰯の梅肉煮。丸々として
味付けはしっかり。骨まで軟らかい。

大根の酢の物。仄かな心地良い甘みがする。
聞けば桃がベースの酢だといいう。
へ~初めてだ、でもこれは爽やかだ。

長芋の千切りには梅肉
鰹節も混ぜ込まれ、軽い旨味も添えられている。


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《鯵なめろう

たっぷりの量が供された。
味噌味がベースでついている。

脂ののった鯵が丁寧に叩かれ、
捌いたばかりなのだろう、
味が分離してたりといったことが
一切ない。


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《こだわり玉子のだし巻き》

とんと置かれた瞬間にふるふると揺らいでいる。
甘さ抑え目。出汁多目。

でもこれだけ大きいと
それだけで嬉しくなるでしょ。


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《秋刀魚》

ちょっと早いだろうか。
今年は脂ののりも、まだ一つと聞いている。

しかし、しゅっとした焼き姿は美しいし、
身もしっかりと旨味が詰まっている。


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《自家製長芋のコロッケ》

揚げたてが供される。
ほくほくし、半分に割れば湯気がほわっと
立ち上がる。

素材由来のややねっとりした口当たり。

半分は醤油で、もう半分はソースで。
美味い美味い。


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《漬け物》~サービス

酒のアテにと出された一品。
胡瓜と各種根菜が入り、
一口食べれば、ピり辛!

でも食べる手が止まらなくなるほどで
白い飯が欲しくなった。


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《自家製さつま揚げ》

具の種類も豊富で口当たりはふわっつふわ。

揚げたての熱々は、思わず顔がほころんでしまう。


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《うどの酢みそ和え》

独活多目、鮪少な目のオーダーで
こんなビジュアル。表面を炙られた鮪は
もっと食べたかったかも。

酢味噌が甘すぎず尖りすぎず、
いい塩梅。


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《黒大蒜》~サービス

面白いものを作ってるんですよ、なんだか判ります?
と皮付きのまま出され、剥いてみると中からは
黒い物体。

おお、発酵している。

大蒜臭はまるっきりなく、むにゅっとした歯応えに
仄かな甘み。
オマケにカラダにもいいんでしょコレ。


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《宮崎産のむらさき紅イモうどん》

蕎麦のような外観だが、れっきとした饂飩。
しかし、口当たりも蕎麦に近い。しゃきっとしている。
薬味も山葵だし。

つるつるっと啜れば、喉越し爽やか、
そして仄かな甘み。


これに
ビール/ハイボールを各人二杯づつ呑んでの払いは
1.4万円。

通常の居酒屋からすると倍近い金額だけど、
一品一品に手が掛かっているので、納得感はある。

評価は「ちょっと高い居酒屋」基準の☆五点満点で☆☆☆★。

場所は【西新橋二丁目】の信号から【虎ノ門】寄りに入った
路地の一角。

店内の貼り紙を見ると、昼は定食で繁盛してそう。