RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

麺屋 ゆうじん@大井町 2015年1月10日(土)

今年の一店目はどこにしようかと考える。
昨年末に、まだやっているだろうと確信したのに
店頭に「予想以上にお客様がいらして、仕入れた材料が底を尽いてしまいました、
申し訳ない」旨の貼り紙があった標題店にリベンジ、と言うコトで。

『ajito』を右手に見ながら、更に50mほど進んだ正面。
昔、同店が在った並びに、目にも鮮やかな店構えが見えて来る。

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店内は厨房に向いたストレートのカウンター。
丸椅子が六脚ほど並んでいるが、目いっぱい入ったら
きゅうきゅうかも。

現に11:30と、開店と同時に入場で先客はゼロ。
その後、四人の来店で、最早いっぱいだもん。
勿論、自分も含め、客が全ていい歳のおっさんばかりだったと言うのも
背景にあるだろう。

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オーダーは店内各所に貼られているメニューを見ながら直接、
会計は食後にカウンター越しに。


食したのは、「始めました」と書かれている
塩ラーメン
それに、念の為に有無を確認した上での
くずし味玉
値段は750+50で800円。

限定だろうか、厨房の上には《和風 細麺 170g》の表示もあったんだが、
やはり初志貫徹で。

麺の茹で時間は太麺なので八分とも記されている。


そして五分ほど経った頃だろうか、
「お野菜はどうしますか」と声が掛かる。

おっと、油断した。
てっきり直前にコールされるものと思っていたから。
もやし
きゃべつ
玉ねぎ
ニンニク(もともと入っていません)

味の濃さ
生姜
が対象で、増し増しまで対応して呉れる。

ここでは
「もやし」と「きゃべつ」の増しだけをお願いする。

九分後に、「丼が熱いですから、お気を付け下さい」と
カウンターの上にとんと置かれた一品。

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表面はたっぷりの野菜で盛り上がっている。


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ざく切りの玉葱は、これでデフォ。


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各増しの野菜はだいぶんの量で、
後のハナシにはなるが麺量には不満だったけど
たっぷりの野菜のお陰でお腹が膨れた。
芯が多いモノの、キャベツもたっぷり入っているのは
時節柄誠意が感じられる。


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麺は太、捻じれ。
淡い褐色。
表面は軟目もやや粗く格闘感あり。

もちむちとした噛み応えは
はぐはぐと口の中に納まって行く。

茹で前200g、茹で後340gの表示だったけど
アッと言う間に食べ切ってしまい、量的には不満。

それにしても、スープとの相性は抜群で、
持ち上げが凄い。
ぴったりと寄り添い、
最初から麺に味がついているのかと、見紛うばかり。
流石は『浅草開化楼』謹製と、感心する。


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スープにも特徴がある。
独特のトロミが付いており、最初は重湯かと思った。
口当たりは滑らかで丸く、その粘度が塩の鹹さを
上手に包んでしまっている。

なので、食べている間は旨味だけを味わい、
後で喉が渇くという、嘗てなかった仕様。

この塩は斬新だ。

丼が置かれた後で「生姜は宜しいですか」と念押しされたが、
確かに生姜入れた方が美味しいかも。


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チャーシューは大人の手の大きさ、1cm厚が一枚。
定食屋さんで、ロースソテーとして出されるくらいの大きさ・厚さ。
豚らしい味わいで嬉しい。


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トッピングの玉子は濃い色付き。
半分に割れば味も染み、黄身はとろりと流れ、
濃厚な旨味。

表面に割れ目は入っていたけど
これで通常の半額だなんて、たいていのお店は
このまま出しているんじゃ・・・・。


評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。

接客も含め真摯な態度が伝わって来る。

それにしても特徴のあるスープだった。
背脂が振り入れられているのは判ったけど、
それだけじゃあ、あの粘度は出ないだろう。