RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

TWS-Emerging 2014@トーキョーワンダーサイト渋谷 2014年12月7日(日)

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本展の会期は~12月21日(日)まで

展示されているのは、
225 青木真莉子
226 伊藤大朗
227 ユアサエボシ
の三名。

期も半ばではあるものの、
例によって来場者は過少で、
自分以外は、何か勘違いをして入って来たらしいお爺さんと、
無料を資料類を山ほど取ってベンチで読み耽る若い男性のみ。


『伊藤大朗』の作品は色々な処で目にする。
画面いっぱいに描かれた人物は、時に暑苦しささえ感じさせる。

今回のタイトルは〔FIGHTING MAN たたかう人々〕。
同一人物がふんぞり返ったり、逆に土下座をしたり。

立場が変わることで、その所作も場に応じて変化する。

ややの違和感を感じつつも、社会ではままあること。
それを併記されると、途端に異様な世界が立ち上がる。

画の並べ方も、また良くて、
対面する壁に異なる態度の作品が掛かっているため、
自分が自分に謝っているようにもとれるんだよね。


『ユアサエボシ』の〔Newspaper collage project〕は
その名の通り、新聞に掲載された写真を幾つかコラージュし
5cm四方の大きさに統一したものを壁一面に
一体幾つ並んでいるんだろうか。

これは取り合わせの妙で、古いモノから新しいモノまで、
作者による絵を画き足されたものもあり、
元々の作品からはまるっきり異なる文脈の一葉になっていることに加え、
妙なチープ感さえ漂う。

歴史的な一枚や我々がよく認知している一瞬を捉えたものさえ
日々消費され記憶の彼方に在るモノになって行ってしまうんだから。

ましてや個人の行動さえもが情報化される現代においては、
それは増々加速して行くのだろう。