封切り三日目。
席数290の【CINE 4】の入りは八割ほどで盛況。
席数290の【CINE 4】の入りは八割ほどで盛況。
何れも、新進の気鋭を持った、強い女性の姿だ。
英語ではなく母国語でJAZZを唄い、
本場のアメリカでも評価を得た嚆矢として、その名声は高いのだが、
私生活も含めて見た時に、
孤独から酒に溺れ、計算高い性格も災いし、
最愛の娘と離れて暮らさざるを得なかった一時期は
自分を認めさせるために必要だった時間とは言え、
彼女にとっては幸せだっただろうか。
本場のアメリカでも評価を得た嚆矢として、その名声は高いのだが、
私生活も含めて見た時に、
孤独から酒に溺れ、計算高い性格も災いし、
最愛の娘と離れて暮らさざるを得なかった一時期は
自分を認めさせるために必要だった時間とは言え、
彼女にとっては幸せだっただろうか。
元々ミュージシャンでもあり
何故かその路を諦めてしまった父親との辛い相克。
何故かその路を諦めてしまった父親との辛い相克。
また、国内では圧倒的な人気を誇るのに
海外では評価を得られず、しかし、それに打ち勝つ為に
鉄の意志を持って挑み続ける凛々しい姿。
海外では評価を得られず、しかし、それに打ち勝つ為に
鉄の意志を持って挑み続ける凛々しい姿。
示された奔放さを凌ぎ、本作の観客は
何時しか彼女を応援する側に回ってしまう。
それ程の魅力が歌に向かう姿勢から溢れ出す。
何時しか彼女を応援する側に回ってしまう。
それ程の魅力が歌に向かう姿勢から溢れ出す。
海外進出の蹉跌が、本人の責に帰する理由ではなく、
最初のNYでの舞台は「時代」故に、
ヨーロッパ歌謡祭はスタッフの戦略故に
灰燼に帰すエピソードは、多少の脚色はあるにしろ、
我々も狐につままれた気にさせられる。
最初のNYでの舞台は「時代」故に、
ヨーロッパ歌謡祭はスタッフの戦略故に
灰燼に帰すエピソードは、多少の脚色はあるにしろ、
我々も狐につままれた気にさせられる。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆。
それにしても主演の『エッダ・マグナソン』、
残されている本人の写真に瓜二つで、
よくもまあここまで似せられたと、感心することしきり。
残されている本人の写真に瓜二つで、
よくもまあここまで似せられたと、感心することしきり。