標題店は31日が年内最終日。
改札を出て右手に、
【中根小通り】の緩い坂を登る。
【緑が丘交番】前の六差路で
一番左の道に折れ、
20mほど先の右側。
10:58の着で先待ちは二。
その後、食べ終わって出るまでの来客は六。
店内は厨房を囲むL字型九席のカウンター。
スタイリッシュな空間で
壁にはアート作品や「SDG's」のプレート、
更には「ビブグルマン」の顕彰も置かれ
成程、「意識高い系」と評されるわけだ。
11:01には暖簾が出され
入り口正面の券売機で食券購入。
タッチパネル式且つ現金不可なので
交通系電子マネーを使用し支払い。
指定された席に座ったのが11:04だから
先頭の人は随分と手こずっていた様子。
食券を渡してから
7分ほどの待ちで供された一杯。
大判のチャーシューが目を惹くが
それ以上に反応するのは濃い色のスープ。
見るからに鹹そうだが・・・・。
チャーシューは大人の手の大きさ、
厚みもそこそこある低温調理のロース肉が一枚。
肉質は細やかで、すっと歯が通る軟らかさ。
豚らしい野趣もちゃんと残っている。
その上部にはメンマと野菜類。
メンマは消しゴムほどの大きさと厚み。
それでも繊維がはらりとほどけ、
発酵香もあり美味しい。
カイワレとクレソンは上品な苦みで
尖りが無い辛さ。
麺は細、ストレート。
茶色い粒子も散在するが、
そのものが濃い麦色。
するるっと啜り上げ、
噛み締めればさくりとした食感で
喉越しも心地好い。
なんだが蕎麦を手繰っている気になって来たぞ。
量は200gほどあるだろうか。
そんな気にさせてしまうのは、
スープの影響が大かも。
表面には透明の油が厚めに。
その下には濃い紫色。
軽い甘みに、ひねた醤油の深い旨味。
出汁には魚介も入っているだろうか、
蕎麦汁と中華のハイブリッドのような面白い組み立て。
蓮華を使わずにそのまま、
かなりの分量を飲んでしまう。
評価は、☆5点満点で4.5(☆☆☆☆★)。
確かに美味しいしユニーク、
素材も良いものを使っているだろうけど、
この値付けは随分と強気だなぁ。