RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

小川町セレナーデ@チネチッタ川崎 2014年10月23日(木)

封切り三週目。

席数244の【CINE 6】の入りは二割程度。

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昨年公開された〔HK 変態仮面〕では、とんでもない
ド変態をかなり真面目にやっていた『安田顕』が
本作ではオカマの役を好演。

相当イイ味を出しており、
このままエキセントリックな役柄で重宝されるのだろうか。


ことほど左様に異色な本編の設定。

娘を育てる為にスナックを始めた『真奈美(須藤理彩)』だが、
その娘『小夜子(藤本泉)』の父親は、
何とオカマの『エンジェル(安田顕)』という
単純には割り切れない関係。

しかし、そのスナックの存亡の危機に際して
『エンジェル』が(文字通り)ひと肌脱ぐ。


この時の、『エンジェル』の気持ちの複雑さが
観客のココロを締め付ける。

オトコのカラダにオンナのココロ。
一方、『小夜子』は間違いなく自分の子どもで、
しかも長年離れて暮らしている。

そんな娘に(勘違いとは言え)頼られれば、
眠っていた男気が疼き出そうと言うもの。


フェイクのオカマパブの仕掛けで、
借金まみれの店を再興させたいとの娘の言葉に意気を感じるが、
それは傍に居れなかった期間を取り戻すために必要な儀式だったのかもしれない。

だから、踊りのレッスンをつけている時の
なんて楽しそうな事よ。
観ているこちらの気持ちまで
浮き立ちそうではないか。


評価は☆五点満点で☆☆☆☆。

一種の、大人のお伽噺ではあるものの、
何かと縁のある【川崎】が舞台ということもあり、
つい感情移入してしまう。