RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ルパン三世@109シネマズ川崎 2014年9月1日(月)

封切り三日目。

席数345と大き目の【シアター6】の入りは
七割程度。

が、客層を見て驚く。

多分お母さんが原作か主演俳優のファンなのだろうが
小学校低学年~幼稚園くらいの女子を伴っての来場を複数散見し、
大丈夫なんだろうかと、
ちょとやきもきしてしまった。


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ストーリー的には
物語の〔0話〕の位置づけか。

『不二子』や『五ェ門』との関係は既に構築されていて、
新たに『次元』が加わるきっかけ、更には
『銭形警部』との因縁が生まれる経緯が語られる。


主人公の造形はかなり酷似。
そのために『小栗旬』は、相当カラダを絞り込んだのだろう。


ただ邦画にありがちな、根本的な撮り方の問題、
手に汗握らないチェイスや、
細切れにしたカットをつなげているため、
格闘シーンの迫力が削がれるのは
もう、どうしようもない。

二人だけの時はまだ良い。
複数が入り乱れるシークエンスはもっての外で、
皆似たような服装をしているのだから、
特徴を明快に示す印をつけておかなきゃだめだろ、と
憤懣やるかたない。

『五ェ門』の極め科白も、勿論ファンであれば聞きたいのだが、
モノを何も切っていないシーンで吐かれてもと、
かなり興ざめ。


そして根本的な問題は、ストーリー展開自体にあり、
特に印象にも残らず、あまりにもありがち、
もうちょっと脚本に工夫はできんかったのかいと
残念極まりない。


評価は☆五点満点で☆☆☆★。

アニメや漫画を映像化するのは極めて難しいと
改めて思った次第。

これだけCGが多用され、ワイヤーアクションが洗練されても、
カリオストロ〕の空間表現を超えることはできていない。


しかし、勿論本作の興収次第だとは思うが、
続編をまるっと意識した造りは、
自分の中では期待と憂慮があい半ばしている。