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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

佳麗なる近代京焼@三の丸尚蔵館 2014年5月18日(土)

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”有栖川宮家伝来,幹山伝七の逸品”なるサブタイトルが冠されている。
会期は~6月22日(日)の長丁場だが、
前・後期に分かれ、現在の展示は後期分。

有栖川宮』家から引き継がれた陶器、約六百点のうち
計二百五十点が展示されている。

「幹山伝七の逸品」とのタイトルはあるものの、
勿論、たった独りでこれら全てを制作したわけではなく
複数の職人による工房形式だったのだろう。


それにしても、一点一点の絵付けは鮮やか。
乳白色の地の上に、優美に花々が咲き誇っている。


あと一つ驚いたのは、
碗・皿の何れもが随分と小振りに造られていること。
ご飯用の碗などは、普段家で使っているものの
半分程度の大きさしかない。

それ程、小食だったのか。
それとも多品種が並ぶので、一皿あたりは少なくても良かったのか。

ただ、徳利だけは、同じ大きさなのには笑ってしまった
(正一合が入る量で統一されているから、
当たり前、とも言える)。


あくまでも、和の食事にあわせるための食器類であり、
洋食には別のものを用いたのだろう。
ただ、この技術・様式でカップが造られていたら
どんなに美しかっただろう。