封切りから丁度一ヶ月。
席数76の【PREMIER】は満員。
上映館が少なくなっているせいだろうが、
かなりの集客。
選って来場した映画好きとも言えるかも。
上映館が少なくなっているせいだろうが、
かなりの集客。
選って来場した映画好きとも言えるかも。
だけれど、中途鼾が
多方面から聞こえた気がする。
まぁ、三時間近い長尺の作品だし、
物凄く強烈なエピソードがある訳ではないから、
仕方無いかも。
かなり悠久な時間の流れに感じるし。
多方面から聞こえた気がする。
まぁ、三時間近い長尺の作品だし、
物凄く強烈なエピソードがある訳ではないから、
仕方無いかも。
かなり悠久な時間の流れに感じるし。
構想が極めて秀逸。
役者に実際に十二年分をリアルタイムで演じさせるという。
役者に実際に十二年分をリアルタイムで演じさせるという。
その時々の自分にほぼ忠実に演技できるので、
表現にムリが無く、
また極めて成長速度が早い(特に男子)、6~12歳の間を等身大で、
連続して演じさせたことが素晴らしい。
表現にムリが無く、
また極めて成長速度が早い(特に男子)、6~12歳の間を等身大で、
連続して演じさせたことが素晴らしい。
制作サイドもスタッフの変遷は勿論
(なのでエンドロールでも、他の作品よりも
たっぷりと名前が流れる)、キャストが
例えば不慮の事故に逢うとかの危険性は増すわけで、
ドキュメンタリーであればアクシデントが起これば
それはそれとして記録されるのだが、
本作はあくまでも脚本が存在するオハナシ、
その苦労は並大抵ではなかったろう。
(なのでエンドロールでも、他の作品よりも
たっぷりと名前が流れる)、キャストが
例えば不慮の事故に逢うとかの危険性は増すわけで、
ドキュメンタリーであればアクシデントが起これば
それはそれとして記録されるのだが、
本作はあくまでも脚本が存在するオハナシ、
その苦労は並大抵ではなかったろう。
多分、ストーリーの展開を考慮しながら、
複数の可能性も含め撮影したのだろうが、
そういった努力が十分に報われる作品となって結実した。
複数の可能性も含め撮影したのだろうが、
そういった努力が十分に報われる作品となって結実した。
それにしても都度都度挿入される
「アソビ」の画がふるっている。
ゲーム機だけでも何世代を経ているのか。
「アソビ」の画がふるっている。
ゲーム機だけでも何世代を経ているのか。
原題は〔Boyhood〕で邦題も比較的
的を得た表現になっている。
的を得た表現になっている。
しかし、観客の側が、特に自分達と同世代の人間が共感するのは
そこだけではない。
そこだけではない。
いみじくも、最後のシークエンスの前に主人公の母親が吐露するシーン。
離婚・再婚を繰り返しても、常に二人の姉弟は身近におき、
半ば一つのユニットの様に二十年近くを生きて来た身からすれば、
その感情の爆発は当然だろう。
離婚・再婚を繰り返しても、常に二人の姉弟は身近におき、
半ば一つのユニットの様に二十年近くを生きて来た身からすれば、
その感情の爆発は当然だろう。
その意味で本作は、一人の少年のみならず、
イマドキの家族の一つの成長譚でもあるわけだ。
イマドキの家族の一つの成長譚でもあるわけだ。
それにしても十二年って歳月は、
少年の(勿論少女も)の顔つきや身体つきを
こんなにも変えてしまうんだね。
意図した上でのシェイプなのかもしれないが。
少年の(勿論少女も)の顔つきや身体つきを
こんなにも変えてしまうんだね。
意図した上でのシェイプなのかもしれないが。
一方、大人の方はと言えば、意外と変わっていない。
確かに、*年ぶりにあった知人でも
面影が残っている、どころじゃないもんな。
全然変わっていない。
確かに、*年ぶりにあった知人でも
面影が残っている、どころじゃないもんな。
全然変わっていない。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。
いや~、それにしてもアメリカって凄い国だ。
こんなに離婚・再婚を繰り返し、
更には法律的な親権の問題も絡んでくる。
更には法律的な親権の問題も絡んでくる。
元夫と今夫が会話をしている場面では、
年齢に差が有る筈なのに殆どタメ口(少なくとも翻訳の上では)。
年齢に差が有る筈なのに殆どタメ口(少なくとも翻訳の上では)。
複雑すぎて、着いて行けない。