二回目の訪問と言っても
前回は十二年も前のこと。
行ったことすら忘却の彼方。
それでも履歴を辿れば、
アラカルト且つ一杯毎のビールのオーダーで
払いもそこそこの金額に、
なので今回は
飲み放題付きのコースを事前予約。
食事で足りない分は、追加オーダーをすればいいや、と。
入口とテーブルに置かれているコースターを見れば、
ああ、そうそうと記憶が蘇える。
さほど広くはない店内だが、
１９時を過ぎれば満卓で二回転目に入る席もあり。
「ドイツお試しコース」は90分飲み放題付き。
税込み5,480円で全10品。
《岩塩のついたプレッツェル》
塩気が効いたパンが美味しい。
料理が来るまでにこれだけでもビールが進む。
《前菜盛り合わせ》
内訳は
サーモンロール・燻製鴨・バイエルンの大根サラダ・2種のハムとチーズのライ麦パン添え。
見た目が美しいし、肉、魚、乳製品、野菜とバランスも善し。
《ジャーマンポテト》
ジャガイモ単体でも十分に美味しい惣菜に鳴門の証左。
ごろんとした食感が嬉しい。
《ケーゼシュペッツェレ》
パスタをチーズと生クリームで。
まったりと濃厚な味。
「これには《白ビールが合います》」とは
店の人の弁。当然、それに従うのだが（笑）。
《温野菜サラダ》
ビネガーでさっと炒められた温野菜の数々。
彩りも美しいし、季節感も溢れている。
《ドイツ産の焼ソーセージ盛り合わせ》
ソーセージ三種類に、フレンチフライとザワークラウトが付く。
皮はぱりっとして、肉汁がじゅわっとするソーセージが美味なのは当然。
ザワークラウトは思いの外酸味が強くない。
フレンチフライかりさく。
まぁ、当然これでは足りいので
追加オーダーを。
《アイスバイン（シュバイネハクセ風）》
普通は煮込まれた状態で出て来るとの認識も、
その後オーブンで焼くとの一手間が掛かっており。
なので皮目はさくさくで、《北京ダック》を食べているような食感。
肉そのものは軟らかくほろほろ。
付け合わせのザワークラウトの量が多いのも嬉しい。
ビールは飲み放題の四種類を
各々500mlのジョッキで。
計２ℓでそこそこお腹が膨れたのは
やはり加齢によるものか。
払いは《アイスバイン》の分が足され、
一人七千円弱。
変わらず満足度の高い店なのに違いはない。
