本日が封切り初日。
なのに席数246の【シアター1】は九割方の入りで
空席も散見される。
空席も散見される。
他のエンターテイメント作品が
軒並み満席なのを勘案すると、
時節柄の本作のこの入りは
少々、意外な気がする。
軒並み満席なのを勘案すると、
時節柄の本作のこの入りは
少々、意外な気がする。
客層は幼児から老齢者まで、
ホントに幅広い。
ホントに幅広い。
また、シーン毎の反応から、
日頃映画館に来ない人達も多く居ることは
容易に感じ取れる。
日頃映画館に来ない人達も多く居ることは
容易に感じ取れる。
8月15日を狙った封切りは当然としても、
何故今になっての映画化なのかが釈然としない。
何故今になっての映画化なのかが釈然としない。
制作側もそれを意識してのことだろう、
実際の夫婦に役柄上でも夫婦を演じさせ、
更に共演は何十年か振り等のアオリをするのだが、
それ以外の話題性や、作品の出来についての絶賛は
とんと耳にしない。
実際の夫婦に役柄上でも夫婦を演じさせ、
更に共演は何十年か振り等のアオリをするのだが、
それ以外の話題性や、作品の出来についての絶賛は
とんと耳にしない。
神戸に住み、洋裁店を営む『妹尾』一家やその周囲で
戦前~戦中~戦後に起きた出来事が坦々と語られる。
戦前~戦中~戦後に起きた出来事が坦々と語られる。
その職業柄、
主人公の父が外国人と密に交流が有ったこと、
加えて母親が熱心なクリスチャンであることが
大きなポイントにはなっている。
主人公の父が外国人と密に交流が有ったこと、
加えて母親が熱心なクリスチャンであることが
大きなポイントにはなっている。
しかし、ここでのエピソードの数々は、
我々はどこかで目にし、耳にしたことがあるものを
寄せ集めただけでしかなく、かなり手垢に塗れ、
取り立てての目新しさは無い。
我々はどこかで目にし、耳にしたことがあるものを
寄せ集めただけでしかなく、かなり手垢に塗れ、
取り立てての目新しさは無い。
挿話間の繋がりは殆ど感じられず、
ただオハナシだけが粛々と積み上げられ、
年が過ぎて行く。
ただオハナシだけが粛々と積み上げられ、
年が過ぎて行く。
唯一、大空襲を生き延びた主人公が
「誰も(防空訓練時の様に)消化活動なんかせず、
我先に逃げ出しだ」と語ったのは、
建前と本音を使い分ける日本人の特性を端的に表現して
出色の科白であったが・・・・。
「誰も(防空訓練時の様に)消化活動なんかせず、
我先に逃げ出しだ」と語ったのは、
建前と本音を使い分ける日本人の特性を端的に表現して
出色の科白であったが・・・・。
評価は☆五点満点で☆☆☆★。
要所では笑いも起こり、
『降旗』演出はかなりこなれている。
『降旗』演出はかなりこなれている。