RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ビストロ・リハチ:仏料理

御主人の名前が『利八』なので、
それをそのまま店名に。

当日は開店の5分前に電話で予約。
その時は「たっぷりと空いてますよ」とのことだった。

が、我々の着後、次から次への来客。

厨房に向いた十席程度のストレートのカウンター、
二人掛け×八卓のテーブルは計六組の客で、ほぼ満員に。

帰り際に、入り口の引き戸には
「本日満員につき、入店できません」旨の貼り紙。
凄い繁盛だ。

しかも、客層も、若いカップル、小さい娘を連れた夫婦、
老齢の夫婦、老人三人組、と幅広い。

加えて、皆が、嬉しそうに、美味しそうに料理を頬張っている。

カウンターに陣取った客は、調理をする主人と
親しげに、楽しげに言葉を交わしている。

こんな、店内が須らく幸せな空間は久しぶりに見た気がする。

しちゃこばった雰囲気は微塵も無く、
皆が自分の範囲内で料理を食している。
なんか、いいなぁ、こ~ゆ~のって。


さて、我々はと言うと、
先ずは《スパードライ中瓶》をオーダー、
喉を潤しつつ、メニューを確認、
店の人に相談をしながら料理を決めて行く。

では、前菜を何品か、それにメインとデザートにしようか。

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《自家製ピクルス》
突出しの様に出される。
胡瓜・人参・生姜。
素材の味を壊さぬよう、漬かり具合は浅目。
酒のつまみにも、箸休めにも丁度良い。

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《オードブル盛り合わせ1,000円》
ロールチキン・ポークテリーヌ・キノコテリーヌ
動物系の素材にはレーズンやプラムの甘みのある素材が組み合わされ、
味を引き立てる。
テリーヌ類はしっとり、チキンの火の入り具合も上々。
野菜やエディブルフラワーもたっぷり添えられ、
フレンチ系とサウザンアイランド系のドレッシングが更に美味しい。
これは先々期待できそうだ。

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《スパニッシュオムレツ500円》
すげ~量だ。ホントにこの値段でいいんですか?と
確認したくなる。
出来立てで、ホカホカと湯気が上がっている。
じゃが芋以外にも、ハム・玉葱・パプリカと
中に入る野菜も豊富。
ただ、塩が若干きつめ。

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《ニキョッキのトマトクリームソース700円》
え~っつ、ホントにこの値段でいいんですか?
更に量がたっぷりで、皿から盛り上がっているんですけど。
ニヨッキはくにゅくにゅと官能的な口当たり。
チーズがたっぷり降られたトマトソースは濃厚。
これは堪らん。
すいません《バゲット200円》下さ~い。
これでソースを全て綺麗に掬い取る。
いや~美味い、美味い。
味も量も嬉しいじゃないか。


本日の魚料理
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《黒ソイのソテー 野菜クリームソース1,000円》
付け合せの野菜もたっぷりなんだけど、
メインの魚の大きさが凄まじい。
東京で出される倍はあるんじゃあないか。
皮目はパリパリ、身はほっこりと
火の通りも絶妙。
クリームソースも、魚介ベースの優しい味わい。


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《チキンのモモ香草焼き1,300円》
付け合せの野菜は
青菜・隠元・パプリカ・じゃが芋。
しかし、この鶏肉の厚みと大きさはどうだ。
しかも香草がたっぷりと乗り、
ちょっと鼻を近づけただけで、むんむんと香りが押し寄せる。
素晴しい。
皮もぱりぱりと焼き加減も上々。
でも、ちょっとだけ、鶏肉の力が弱いかな。


段々とお腹は膨れて来たが、もうちょっと行けそう。
で、デザートは
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《盛合せ800円》
美しい盛り合わせ。
大きな苺は甘々。
キウイにオレンジ。
マーマレードの様に皮を細く切り
甘く煮詰めたものが上に添えられる。
アイスクリームとチョコレートケーキ。
前者はバニラの香りとたっぷりの甘み、
後者は甘さ控えめで適度に苦味。
二色のソースは苺と桃で、しかし
車で来る人が多いので、
(ホントはもっと美味しくなるんだけど)リキュールは抜いて作っている、
という心遣い。


ふ~、堪能した~。

これに
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《ロジャー・グラート カヴァ・ロゼ・ブリュット》を一本付け
(3,700円の良心価格)、
〆てのお会計は10,700円と超激安。

東京近辺で同内容・同量を食したら、
倍近くの金額になるに違い無い、
それ程の満足感。

評価は、「ビストロ」基準の☆五点満点で
☆☆☆☆。

美味い上に、量が多いのは
兎に角、嬉しい。