RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

Les Jardin des dodine(レジャルダンデドディーヌ)@大門:フレンチ

一年前オープンの同系列の新店。

第一京浜】から【芝大神宮】への参道を
右に折れて直ぐの左手。


開店当初は予約も取り辛かったけど、
今回は一週間前の電話ですんなり通る。

もっとも当日はオバサマ達の宴会や
会社の同僚らしき集団、或いはカップルで
20時を過ぎる頃には満席に。

少々騒がしく、(たぶん)目指す方向の
他の二店よりも少し高級なイメージは
実践できていないかも。

でも、まぁ商売だから、客は選べないよね。


先ずはビールをオーダーし、
喉を潤おしながらメニューと睨めっこ。

店の人からは「量が多いので、前菜二品+メイン一品、
或いは前菜一品+メイン二品をシェアするのがおススメ」とのアナウンス。

また肉料理は時間が掛かるので
早めのオーダーが吉とも。


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《豚肉のリエット》

直ぐサーブされて、店の実力が端的に現われる
と言えばこれでしょ。

目論み通りさっと供されたが
量が多いんだ、やっぱり。

もっともそれはここでも
経験済みなわけだけど。

肉の解れ具合、脂の比率、旨味、何れも上々。

付け合せのオリーブとピクルスの漬かり加減も万全のもの。


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併せてパンが供される。
これは500円の別料金だけど、食べ放題だから文句はナシ。

皮はパリパリで、中はふわふわ。

で、件の《リエット》あまりにもたっぷりなので
パンを数度お代わりしないと、全部を掬い切れなかった。


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《海老、カリフラワーのムース、柑橘のソース》
(正式な名称は失念。以下、同)

なんて美しい見目だろう。

中央にはピンク色の海老がたっぷり。

それを取り巻く白いムース。
舌触りが苦手なカリフラワーも、こんなに滑らかだと問題無し。

フルーツのソースも爽やかで、果汁の甘酸が軟らかく伝わる。

上に盛られた野菜の彩りも艶やか。


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《ホワイトアスパラ》

ぶっといなぁ、アスパラ。
しかも三本も。

繊維が気にならず上々の歯触り。

纏っているのはぱりぱりのチーズで
想定外の供され方。

でも周囲のオランデーズ系のソース(それともロックフォールかな?)と合わせれば
やはり王道の組み合わせ。


後は肉料理だけだけど、もう一品、前菜系を行けるんじゃないか?
で、急遽追加した一皿。

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《サーモン》

たっぷりとふられているのはチーズで
前の皿とちょっとかぶっちゃったね。

真ん中に乗っている玉子を半分に割れば
黄身がとろんと流れ出す。

それらを混ぜてサーモンと食せば
ほっこりした厚い切り身の味が更に引き立つ。

サーモンの塩はややきつめだけど
下に敷かれているたっぷりの野菜も勘案すれば
丁度の塩梅か。薫香も程好い。


そして何れの料理もそうだったけど、
野菜の量も多く、加えてしっかり自己主張している。

サラダ系を食べるのもアリだったか。


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《牛タン、フォアグラ》

牛タンの中心にはフォアグラ、
網脂で包まれ火の入り加減も絶妙。

さくりとナイフが入り、とっても軟らか。
そして牛タン自体、おっきいし。

マデラ系の甘みのあるソースに
クリームポテトも下にひかれ、
そしてここでもローストされた野菜が美味しい。


ふう。漸くお腹が膨れた。
デザートで画竜点睛だけど、さすがに二皿はきついかも。


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《ブリュレ、アイス》

ぱりぱりのほろ苦いカラメルを割って、
甘いアイスと合わせて食す。

舌触りの違いの妙と、
意外に口の中がさっぱりとする。


飲み物は先の《ビール》に
ワインは《Les Vins Pirouettes Le Riesling de Stéphane》をボトルで。
5,200円の売価(たしか)は市価のほぼ倍かな。
それにスパークリングをグラスで一杯。

お会計は〆て1.9万円と、かなり高額も
満足感は高いし、お腹が膨れるのはもっと嬉しい。


評価はビストロ基準の☆五点満点で☆☆☆☆★。


やはりこの系列の充実度は相当のモノ。

あと一店、「Les pif et dodine」も
行っておかんといかんな。