RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

Under35@BankART Studio NYK 2013年3月31日(日)

年齢を限っての展覧会は珍しくないけれど、
今回は「作家」+「マネージャー(ギャラリー)」の形式で、
計六組がフィチャーされている。

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あの広い会場全体を、僅か六組でシェアするとなると、
一組当たりのスペースはかなり広大。
そこをどう使いきるかが腕の見せ所、と
期待しての訪問だったが、
思いの外、全体的に平板な展示になっている。

多くは「マネージャー」が常駐しているのは当然としても、
作家さんが滞在し、制作パフォーマンス中なのも散見され、
中でも『柵瀬茉莉子(プロデュース:森田彩子)』のそれは驚きの刺繍。

だって、素材が「木」なんだもの!

厚みのある木材の木目に添って、丁寧な刺繍が施されている。

一体、どうやって?!

それも、最厚の木片は3cm位はある。

驚異の力技か、驚愕の技巧か。

驚く来場者を後目に、
本人はちくちくと、布に針で糸を通す作業を
営々と続けていた。


もう一組は『幸田千依(プロデュース:橋本 誠)』。

アクリルの淡い青を基調として
【柏】【別府】【寿町】の各地に滞在・制作された作品が
並べられ、これも本人が床に腰を下ろし、新作に向かい
脇目もふらずに筆を動かしている。


あと、上記の催しとは異なる
【Studio201】内での展示だが、
『LO Yi-Chun/羅懿君』の〔バナナ〕も吃驚な作品で、
ケーキを作った後に出るバナナの皮を貰い受け、
干して平らにし、繋ぎ合わせることで、
異国のバナナ市場の情景を再現している。

前面から見れば黒っぽい布状のもので
影絵の様に構成されているが、
裏に回ってみれば、成る程、
皮の繊維や筋が、そのまま残っている。

長い時間室内に居ると、次第に甘酸っぱい香りが
むんと押し寄せて来る。


全体的に観客は過少で、
勿論、スペースも十分にあるので
ゆったりと鑑賞できる。


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何時の間にか、案内版から
会場入り口までが、
こんな感じに装飾されていた。

これって『鎌田友介』じゃね?