RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

清川あさみ 「男糸 danshi」展@Parco Museum 2013年12月8日(日)

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「男子」×「刺繍」で”男糸”だなんて
相変わらずネーミングのセンスが冴えている『清川あさみ』だが、
直近では特に人物をフィチャーしたシリーズは、めっきり人気物件になってしまい、
標題展覧会も相当の混雑を覚悟して行った訳だが、
思いの外場内は空いており、ストレス無く鑑賞はできた。

ただ、もう一方の予見は、残念ながら杞憂では済まず、
会場内は99%が若い女子。
たまに男子が居ても、それは連れに引っ張られて来ているからで、
自分みたいにおぢさん独りの来場は、皆無。

奇異な眼で見られ、ああ、視線が刺さって痛い。


展示数は三十強と多くはない。

何れも、旬の男子(『茂木健一郎』や『隈研吾』が「男子」かはさておき)と
歴史上だったり伝説や神話の登場人物とを重ね合わせ、
ポートレイトに、それに合った刺繍を施している。

脇に添えられたキャプションには
・男子の名前
・重ね合わされた人物名
・その性格や特徴
が記されており、例えば
金子ノブアキ』であれば『大天使ミカエル』(って、天使に性別無いし・・・・)で、
翼が刺繍されているわけだ。


重ねられた人物は、何れも彼女が思うところであって、
観ている側からすれば、首を傾げるものも多いし、
第一『陸遜』なんて知っている人間、どれだけいるんだか。


とは言うものの、刺繍の技術やセンスは変わらず素晴らしく、
なまじ写真が大きく、更にはモノクロームの為に
金糸・銀糸が美しい映える効果も絶大だ。


会期は~12月9日(月)まで。