席数290の【CINE4】は二割程度の入りで
かなり寂しい。
かなり寂しい。
高校の生物学の教師『サイモン』は
自殺願望の有る若い女性に接触しては、
一緒に死ぬことを持ちかけ、
その実、彼女らの血を全て抜き取りコレクション、
自分は「後を追う」と言いながら、
逃げ遂せる、一種シリアルキラーに近い
裏の顔を持つ。
自殺願望の有る若い女性に接触しては、
一緒に死ぬことを持ちかけ、
その実、彼女らの血を全て抜き取りコレクション、
自分は「後を追う」と言いながら、
逃げ遂せる、一種シリアルキラーに近い
裏の顔を持つ。
そんな彼にNet上のコミユニティで付けられた二つ名が
タイトルにもなっている〔ヴァンパイア〕。
タイトルにもなっている〔ヴァンパイア〕。
よって本作は、他の吸血鬼映画とは様相を異にし、
シーンの殆んどが昼間。
しかも、それは、同監督特有の、
淡い・柔らか光に包まれている。
シーンの殆んどが昼間。
しかも、それは、同監督特有の、
淡い・柔らか光に包まれている。
また、主人公が唯一「幇助」を犯さない場所の設定も特徴的で
窓は無いのに空は有る。
窓は無いのに空は有る。
してみると、彼が認知症の母親に施す浮遊装置も意味深だ。
全編が特色の有る空間で仕切られている。
物語は、繰り返される行為と、
ひょんなことから知古となる警察官とその妹、
吸血気取りのバイ、
そして次々と現れる自殺志願者が入れ乱れ、
緩やかに終局へと向かう。
ひょんなことから知古となる警察官とその妹、
吸血気取りのバイ、
そして次々と現れる自殺志願者が入れ乱れ、
緩やかに終局へと向かう。
切なささえ感じさせるラストではあるが、
辿り着いた情愛の感覚と、
犯罪(「自殺幇助」の犯罪性については是非が分かれるだろうけど)からの開放という、
実は彼にとって二重の救済になっている。
辿り着いた情愛の感覚と、
犯罪(「自殺幇助」の犯罪性については是非が分かれるだろうけど)からの開放という、
実は彼にとって二重の救済になっている。