RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ロボット@109シネマズ川崎 2012年5月19日(日)

席数89の【シアター9】は
満員の盛況。
客層は、若干高齢の男性に振れている。

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工学博士の『バシーガラン(ラジニカーント)』は
十年の歳月を掛けて画期的なロボットを作り上げることに成功する。

それは「アンドロイド」と言っても過言では無い、
能力は人間の数十倍、しかし外見は
自分にそっくりなスグレモノだった。

その、ロボットの『チッティ(ラジニカーント、二役)』が
あることを契機に暴走する。

博士は自分の分身とも言うべきロボットの破壊行為を
停めることができるのか。


いや~、笑わせてもらいました。

インド映画です。

過去、「マサラムービー」の流行は
一瞬ありましたが、ここ暫らく音沙汰ないと思っていたらいきなりこれです。

主演は、あの〔ムトゥ 踊るマハラジャ〕の彼。
オープニングにクレジットにあざとくも「SUPERSTAR」の
一文が冠されます。
彼の国では、それだけメジャーであることの証左でしょう。

二役で奮闘しています。

加えて、初老のおっさんが、体力や動きに限界の無いロボットを演じる
半面的な可笑しさ。

勿論、特撮のチカラを借りてのことですが、
その違和感が楽しさを増幅させてくれます。


しかも、金が掛かっています。

CGやワイアーアクションもふんだんに盛り込まれ、
息つく間も無いくらいです。

チエィスシーンも含め、複数の車やヘリ、建物を潰す・壊す。
観ていて小気味良いほどです。
映画は、やはり、これでなくちゃあいけません。
カタルシスを十二分に感じさせてくれます。


内容もてんこ盛りです。

ラブストーリあり、アクションあり、SFあり、
ミュージカルあり、と八方に広がります。

もう、訳が判らん状態。

よくよく考えれば、矛盾だらけの、とってもお馬鹿な作品なんですが、
それを全て忘れさせる、圧倒的なパワーに満ちています。


なので、映画に、テーマや高説だけを求めに人にはオススメできません。

大枚を使って、好き放題、楽しい事をする、
そう言ったオトナの遊びゴコロが満載です。


あと、気になった点。

本編の中盤あたりで「インターミッション」の一文が提示され
画面が転換するんです。
これは原典が三時間強の長尺なのを二時間ちょっとに切っているから
だと思うんですが、あまりに勿体無い。
それ以外の箇所でもカットされたシーンは
まま有る様なので。

有料放送時には、是非ノーカット版を視聴したい、
と強く思います。