RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

映画 ひみつのアッコちゃん@TOHOシネマズ川崎 2012年9月1日(土)

席数147とさほど大きくない【SCREEN2】は
半数程度の入りと、少々淋しい。

客層は不思議なことに幅広く、
お母さんが小さい娘を連れて来てたり、
少女達の集団が居たり、
昔を懐かしむ少々高齢の人達が居たり、
綾瀬はるか』目当てが居たりと、
もう凄いことになっている。

イメージ 1


元々期待度は高かったのだが、
それを上回る最上の出来。

再見・再々見の希望は無いけれど、
一回の鑑賞での面白さは抜群。

笑いと涙と、ハラハラとドキドキがあって
映画らしい要素がぎゅっと詰まっている。

加えて、あざとらしさもなく、
今年の邦画ではかなり上位の位置付け。


勿論、主演の『綾瀬はるか』が素晴しい。
本来の素の天然力も相まって、
「小学生の女の子」を好演。
彼女が居たからこその、
この映画の成立、だろう。

で、更に『アッコ』が大人の男性に変身した時はサイコーで、
「10歳の女子」を背景に、『大杉漣』や『谷原章介』と言った芸達者達が、
恥ずかしい演技をさらりとやってのけ、哄笑を誘う。

加えてリアルの『アッコ』を演じる『吉田里琴』が、
はじけるはじける。
もう可愛くて可愛くて、娘に欲しいくらい。
しかも『綾瀬はるか』に雰囲気似てるし。
口角の上がり方を含め、良く探して来たな、と。


原作の骨格だけを上手く掬い取り、
ストーリーは全くのオリジナル。
漫画のエピソードに、変に拘泥しなかったのが吉と出た。

しかも、これがオトナに向けての立派な寓話の趣で、
多少の面映ゆさはあるものの、非の打ち所が無い。
おまけに、予想もしてなかった、どんでん返しもあるしな。

中途、〔すきすきソング〕もインストルメンタルにアレンジされて挿入、
エンディングはきっちりと〔ひみつのアッコちゃん(唄:岡田恭子)〕で締め、
大元のアニメへのリスペクトも感じられる。

何よりも、エンドロールに表出するのだが、
配役の表記を含め、最後まで「10歳の女の子」目線を透徹したのが、
成功の要因だろう。


もう一方のお楽しみとして『綾瀬はるか』の「コスプレ」がある。
「フィギュアの選手」「キャビンアテンダント」「婦警さん」
などなどだが、1シーンで多くのそれがフラッシュの様に
展開されるカットがある。

とんでもないものが混ざっていそうで、
有料放送でオンエアされた折には、録画して
そこだけスロー再生~確認してみたい。

しかし、スタッフの人達は、撮影中、随分と愉しんだのでしょうね。
羨ましい・・・・。