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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

菅野静香・池田香央里 「わたしたちの世界、透明で密やかな香りに充ちて。」@銀座gallery女子美 2011年10月14日(金)

【銀座】に『女子美』のギャラリーが在るのは知っていたが、
中々訪問する機会がなかった。
時間が上手く合わせられなくて。

しかし、今回は何が何でも、と気合が入る。
なんと言っても『菅野静香』。

二人展の体裁ではあるが、
こちらの視線は前者。

場所は【昭和通り】沿い、
【永井画廊】(「鑑定団」に出てくる、あの「永井」さんの画廊ね)の6階。
【ナイルレストラン】の二軒ほど先と言えば判り易いか。

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さて会場内は、あまり広くはないものの、
彼女の作品は大小あわせて十九点が展示。
何れも、製作は2010~2011年となっている。

観る度に、或る時は大きく、或る時は僅かに変化する
その描写だが、今回衝撃的だったのは
〔198510〕と題された作品。
恐らく作者の誕生年月と思われるが、
描かれているのは白無垢を着た女性。
勿論、花嫁姿、と言うことだが、
帯びにはしっかり懐剣も挟み込まれている。
着物の文様は御馴染み、また通常であれば角隠しである頭部は、
これまた御馴染みの花の冠と飛び立つ鳥。
やべ~、目が離せなくなった。

また、
カラダから花を生やすにしても、身を割って、裂け目から、
とか、
描かれている花の文様が、腕全体に及ぶとか、
何れは、もっと大きな作品で展開されることになるんだろうか。


当然、従前からの、(何らかのカタチで)繋がっている
とか
足が草花に囚われている、といったモチーフは健在。

取捨選択をしながら、
より多くのバリエーションを描き分けて行く過程と
至極好意的に捉えた。

また、今回は、恐らく本人ではない女性を描いた作品が、
多く展示されている。
この面立ちもかなりイイんだよね。