こう言った展覧会を
無料で開催してくれる当該美術館の太っ腹さ加減には、
余りの有り難さに、ホント思わず頭が下がってしまう。
しかし、展示されている作品達は、
一筋縄ではいかない。
一筋縄ではいかない。
例えば『飛ぶ修羅』『閉塞する羽根』『羽化の人』の三作品。
何れも羽根を纏った人が描かれるのだが、
本来であれば身を軽やかにする装置であるはずなのに、
逆にその重さに押し潰されそうに見えるのは、
強ち気のせいではない。
何れも羽根を纏った人が描かれるのだが、
本来であれば身を軽やかにする装置であるはずなのに、
逆にその重さに押し潰されそうに見えるのは、
強ち気のせいではない。
圧巻は、
『花嫁姿』と『馬に乗って』。
前者は白無垢の、嫁ぐ直前の姿を描きながら
少しも幸せそうに見えないのは何故だろう。
後者は「角隠し」で顔はすっぽりと蔽われ、
手には数珠。
蒼い馬に乗り、背景にぽっかりと明いている
小さな空間の先には
冥府が在る様に感じてしまう。
『花嫁姿』と『馬に乗って』。
前者は白無垢の、嫁ぐ直前の姿を描きながら
少しも幸せそうに見えないのは何故だろう。
後者は「角隠し」で顔はすっぽりと蔽われ、
手には数珠。
蒼い馬に乗り、背景にぽっかりと明いている
小さな空間の先には
冥府が在る様に感じてしまう。
頭の上に鳥を載せた女性像五点も、
奇妙なアンバランスさ。
奇妙なアンバランスさ。
総じて、この空間全体が、
非日常な場に変容してしまっている。
絵の持つ強大なチカラに圧倒されそうになる。
非日常な場に変容してしまっている。
絵の持つ強大なチカラに圧倒されそうになる。