キャパ290席の【CINE4】は、最前の4列を除いて
ほぼ満席。
封切り後一ヶ月以上経つと言うのに、大層な入りである。
客層は若年の団体が多いか。
しかし、この映画、確かR15+だったと思うのだが、
外見U14の入場者が散見される。
いいのか?これで。
とある中学校の終業式。
一年B組の担任教師『森口悠子(松たか子)』は、
今日を以って退職することを告げた上で衝撃的な内容を話し出す。
自分の幼い娘は、実は事故ではなく、殺人で亡くなったこと。
また、その犯人は、このクラスに在籍している37人の内の
二人であること。
一年B組の担任教師『森口悠子(松たか子)』は、
今日を以って退職することを告げた上で衝撃的な内容を話し出す。
自分の幼い娘は、実は事故ではなく、殺人で亡くなったこと。
また、その犯人は、このクラスに在籍している37人の内の
二人であること。
事前の告知内容を鵜呑みにして、教室という閉じた世界での
密室劇を想定していた。
犯人探しが主眼で、カットバックで過去事実が挿入され、
最後に犯人が示唆されると言う心理劇。
密室劇を想定していた。
犯人探しが主眼で、カットバックで過去事実が挿入され、
最後に犯人が示唆されると言う心理劇。
しかし、良い意味で、この予想は裏切られた。
何と言う展開!
殺人犯は、最初のパートではっきり特定され、
『森口悠子』の「告白」もあっさりと終了してしまう。
『森口悠子』の「告白」もあっさりと終了してしまう。
へっ?この後どうなるの?
待っていたのは、執拗な復讐譚。
幾重もの罠を仕掛けて、我々の前に提示される。
どこまでが虚であり、どこまでが実であるのか。
それは、ご都合的な展開を蹴飛ばす程の疾走感に満ちている。
幾重もの罠を仕掛けて、我々の前に提示される。
どこまでが虚であり、どこまでが実であるのか。
それは、ご都合的な展開を蹴飛ばす程の疾走感に満ちている。
思わぬ方向性に打ちのめされるし、
ある種の嘔吐感や眩暈さえ覚える。
ある種の嘔吐感や眩暈さえ覚える。
しかし、復讐する側、される側、その根底にあるのは
生きていることや生への漠然とした虚無感と無知・無関心。
おそらく、「今」という時代の空気を敏感に掬い上げている。
生きていることや生への漠然とした虚無感と無知・無関心。
おそらく、「今」という時代の空気を敏感に掬い上げている。