
今日が初日と言うこともあろうが、席数130の
【シアター2】は、ほぼ満席。
客層は高齢の男性が多いかな。
この層が、(良質な)時代劇に飢えている証左の気もするのだが。
しかし、案に相違して、その処分は、閉門一年という寛大なものだった。
その一年間の四季の移ろいの風景と共に、蟄居中の生活、
側室を殺めるに至った経緯が併行して淡々と語られる。
その一年間の四季の移ろいの風景と共に、蟄居中の生活、
側室を殺めるに至った経緯が併行して淡々と語られる。
閉門が解けた後、再び出仕した『三左エ門』は以前にも増して重用される。
が、それには何らかの思惑が絡んでるようだった。
が、それには何らかの思惑が絡んでるようだった。
オープニングから、エンディングまで、常にカメラは静謐である。
一切の感情を押し殺しているような冷徹な視線。
冒頭の側室刺殺シーンから、最後の殺陣まで一貫している。
それがこの映画に深みを与えている。
一切の感情を押し殺しているような冷徹な視線。
冒頭の側室刺殺シーンから、最後の殺陣まで一貫している。
それがこの映画に深みを与えている。
ラストの殺陣のシーンが喧伝されているようだが、
この映画の白眉は、寧ろ其処に至る過程の描写にある。
亡妻の姪『里尾(池脇千鶴)』との
仄かな心の通い合いも、観ている方が面映ゆくなるようなじれったさ。
加えて、所作の美しさ、細部の描きこみ(主君の色の白さと、
藩内を回っている「別家」の色の黒さの対比の妙)。
カットバックと、色の調整を縦横に駆使し、
優れて良質な作品となった。
この映画の白眉は、寧ろ其処に至る過程の描写にある。
亡妻の姪『里尾(池脇千鶴)』との
仄かな心の通い合いも、観ている方が面映ゆくなるようなじれったさ。
加えて、所作の美しさ、細部の描きこみ(主君の色の白さと、
藩内を回っている「別家」の色の黒さの対比の妙)。
カットバックと、色の調整を縦横に駆使し、
優れて良質な作品となった。
あ、勿論、殺陣の場面は、透徹したリアリズムに、
思わず手に汗握るからね。
思わず手に汗握るからね。