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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

生誕150年記念 アルフォンス・ミュシャ展@三鷹市美術ギャラリー 2010年7月3日(日)

ディスカウント屋さんで400円で売られていた時に、
迷わず購入したものの、今日まで行くことができなかった。

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一般の入場料は800円なのに、この価格、不人気物件と踏んで、
会期末でもたいした混雑じゃあなかろうと侮っていたら、まあ、とんでもない。
階段からも人が溢れている。

片一方の列はノベルティ購入、もう片方は入場待ち。
かなりの回数、美術展には行ったけど、土産買うのに行列しているのは、
初めて見た。

それでも、緩々と列は進み、程無くして入場。
客層は、女性の単身及び二人連れ、それとカップルが多いかな。

会場内はパーテーションで細かく区切られているため、
順路がかなり細くなっており、そこでどうしても遅滞が発生する。

それでも、行きつ戻りつしながら、一時間以上かけて、ほぼ全品を
仔細に観て回った。


出展作品の相当量がリトグラフなワケだから、
タッチよりも意匠やデザインを楽しむ鑑賞になる。
一部、原画も並掲されており、「おお、これが、ああなるのか」と感じる場所も、
まま有る。

ゴテゴテとした装飾過多の背景からすっきりと浮き出ている顔の造作が、
まず好ましい上に、詳細な描き込みと省略された部分の緩急が独特のリズムを生み出し、
長時間観ていても、飽きるということが無い。

また、二度三度と見るうちに、今までは気付かなかった描写に気付く嬉しさもあり、
今更ながら、素晴しいぞ、『ミシャ』。

ほぼ編年で並べられた作品群は、そのまま彼の生涯を辿る道のりでもある。