【あすと商店街】の中ほどに在る
{町中華}の老舗。
周囲には同業に加え
『大輝家』『ナポレオン軒』『旧月』『轍』『奏』等の専門店もひしめき合い
向かいには《とんかつ》の行列店『檍』まで。
ただ、標題店も負けてはおらず、
いつ前を通っても盛況。
にもかかわらず今まで回避していたのは
《タンタン麺》の文字に恐れをなしていたからで・・・・。
が、よくよく調べると、同店の名物は
所謂《担々麺》とは一線を画しているよう。
それならば大丈夫なんじゃね?
店内は厨房に向いたストレート五席のカウンターに
二人掛けと四人掛けのテーブルが多数。
11:35の入店で先客は十一。その後
食べ終わって出るまでの来客は五。
オーダーは各所に置かれたメニューを見て直接。
会計は食後に入り口脇のレジで。
食したのは、
サイタンタンメン。
値段は750円。
入り口には「昼大盛りサービス」との看板が置かれているのを
目ざとく見ていたので、
「大盛りで」と付け加えるのを忘れない。
そこから7分の待ちで供された一杯。
丼は小さめも、野菜は盛り上がり
天面の薬味類も豊富。
これでこの価格は、もうネ申がかっている。
微塵の搾菜、小口の葱、
(たぶん)海老の粉末がたっぷり。
搾菜は程良い酸味。
海老粉末は海鮮系の旨味をプラス。
野菜類は、キャベツ、人参、韮、モヤシ、木耳と多種。
豚肉も数切れ絡み、さっと芳ばしく炒められしゃきしゃき、
香りも良い。
麺は細、縮れで透明感ありつつ、
つるっと啜れもっちり感のある噛み具合。
喉越しも素直。
量も200g強ほどあり、
そこそこお腹が膨れる。
スープは中華なのでベースは鶏ガラか。
そこに分かり易い旨味と
軽い胡麻の風味、微かなピリ辛が加わり、
更には先の薬味類も合わさり
えもいわれぬ複雑さ。
健康的なのか
ジャンクなのかも判然とせず、
気が付けば(久々に)完飲。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
間違いなく、これは《担々麺》ではなく
《タンタンメン》と納得。
発音は同様も彼我の違いは随分とあるよう。