標題店に足を向けるのは、
不思議と{家系}への訪問頻度が上がって来るタイミング。
昔から変わっていないだろう味を確認したいとの思いが
強くなることが背景にありそう。
店内は厨房に向いたストレート十席のカウンター。
11:05の入店で先客は七。その後、
食べ終わって出るまでの来客は十以上で
外待ち発生。
券売機は入り口右手。
給水機はその斜め前。
食したのは
チャーシューメン中。
値段は1,000円。
食券を渡し、お好みは
麺硬め
だけをお願いする。
6分ほどの待ちで供された一杯。
漆黒の丼に、ああ
やはりスープはこの色味だよな、と
改めて確信する。
ホウレン草は一掴み。
よく茹ってやわやわ。
葱の存在感は{家系}では珍しい。
でも、このスープには絶対に合うと思うし。
海苔三枚は厚みがあり、ぱりぱり。
黒々とし、香りも良い。
チャーシューは大人の掌大、
ロース肉が四枚。
各二枚ずつは調理法と厚みが異なるのでは。
麺は中、やや細、ストレート。
表面は滑らかで、一本は短め。
つるりと啜れば、芯にはごわりとした歯応え。
麦の味がしっかり。
うん、硬めはやはりこうでなくちゃね。
量は200g強。
「酒井製麺」の麺箱が店内に積まれている。
スープは豚骨醤油で、
表面の鶏油はたっぷり。
時節柄「油多目は当分中止」の貼り紙もあるけれど、
デフォでも十分な量。
カエシの鹹さは軽めで、
豚骨のしっかりした出汁に鶏ガラも合わさり、
その旨味で十分に食べさせる。
野趣もコクも軽めで、何よりも塩分が気にならないので
八割方を飲む。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
豚臭くなくても、十分に食べさせる力を内包した一杯。
ほぼほぼ二年振りだけと、たぶんそれくらいのタームで
また食べたくなるのだと思う。