【北口】に出て
『春日亭』『うらた』と左に見ながら『仙花』の角を左折した隣。
店内は厨房を囲むL字型八席のカウンター。
10:50の店頭着で先待ち二名。
その後開店までに六名が後ろに着き、
食べ終わって出る頃には並びは十名以上に伸びている。
それにしても場所柄のせいか、
女子の比率が高いのはかなり意外。
券売機は入り口右手。
食したのは、
チャーシューメン中。
値段は1,000円。
食券を渡すとお好みの確認があるので、
麺硬めだけをお願いする。
無料ライスの確認も、このタイミング。
中には大盛りでは足りずにお代わりをする人もおり、
理由は後で明らかになるのだが、
なんとも太っ腹なお店側のスタンスは
見ていて清々しい。
食券を渡してから6分ほど経った頃、
唐突に「玉子はお嫌いじゃないですか?」と厨房内からの声掛け。
ナニゴトと訝りながら「大好きです」と返すと
「年末なのでサービスです」と、供された一杯。
おお!味玉が一つ乗っている。
これは嬉しい。
茹で加減は黄身の芯が蕩ける良好さ。
ねっとりした旨味で、堪らん美味さ。
サービスはもう一つあり。
カウンターの端から
端豚の乱角が山盛りに入った大きな丼が回って来て
取り放題。
蓮華に三掬いほどを頂き、次に回す。
いや~、これなら白飯が捗るわ。
スープに沈めた端豚を乗せて食べれば
美味しいこと間違いなし。
チャーシューは大人の掌大のロース肉が四枚。
うち一枚は部位が異なるかな。やや薄めで小さめ。
それ以外は厚みもあり、肉質も詰まっている。
ホウレン草はくったり茹ったものが一つまみ。
海苔三枚は黒々とし、厚みがあり、ぱりぱりで
磯の香りもしっかり。
麺はやや細、軽くカール。
一本は短めで、つるつるもっちりな噛み応え。
硬めコールでも、それほどではなく。
量は200gちょっと有りそう。
「酒井製麺」の麺箱が厨房の隅に積まれている。
スープの表面にはたっぷり鶏油。
熱々ではないものの、丼に直接口を付けるには程良い。
醤油の鹹さ、豚の出汁、
何れも力強い。
かと言ってくど過ぎはせず、
変にクセや臭みも無く、
舌触りも上々。
背徳感を覚えながら
七割ほどを飲む。
評価は、☆5点満点で4.5(☆☆☆☆★)。
なるほど、評価も高く、繁盛もするわけだ、と
納得の一杯。