年末年始は、どこで食べ納めにしようか、或いは
どこで食べ始めようかの浮き浮き感よりも、
どの店がやってるんだろうか、の
情報収集に心を砕く。
行き先での良店が、
必ずしも営業していないのは悩みのタネ。
標題店は二度目の訪問で
移転してからは初。
【京急蒲田】から【雑色】方面に
【第一京浜】から一筋【蒲田】寄りの通りを歩く。
四時間前には
「箱根駅伝」の集団が駆け抜けって行った喧騒が嘘のように静か。
店内は厨房に向いたストレート七席のカウンター。
四人掛けと六人掛けのテーブルが各一。
12:45の入店で先客は一。
その後、食べ終わって出るまでの来客はゼロ。
券売機は入り口右手。
食したのは、
ラーメン大盛。
値段は930円。
そっけない表示だけど、
実際は店外のA看板が正式名称との理解で宜しいか。
6分ほどの待ちで供された一杯。
既にしてラーメンぽくない見た目。
たっぷりの霰、お麩、微塵の紫玉葱、青葱。
彩りも美しい。
中央には貝の形をした最中。
中には、小さいけれど帆立が一つと茸のフレーク。
其処から流れ出すように
大量の岩海苔。
若布や貝のヒモも入っているか。
チャーシューは二種。
何れも豚ロースで
厚めの花札大が二枚、
薄めのトランプ大が一枚。
肉質が詰まり美味しい上に、
前者は芳ばしい香りがぷんぷん。
麺は細、ストレート。
表面滑らかで、つるっと啜れ、
軟らかめの茹で加減、ぷっつりと歯が通る。
喉越しも喉にすとんと心地良く、
量は200g強はあり、お腹が膨れる。
「菅野製麵」の麺箱が厨房内に積まれている。
スープは魚介系の塩、いや、
潮とか汐と表現した方がぴったりかも。
鹹さはさほどでもなく、
茸類の旨味も合わさって
陽光を感じさせる美味しさ。
表現は良くないかもだけど
「お吸い物」だよなぁ、これは。
気持ち良く、完飲する。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
昨年の1月2日の訪問は
『Jikasei Mensho@渋谷』と、
二年連続横文字の店名となった。
勿論、意図したわけではなく。