ラーメンを売って、ビルを建てた店の嚆矢。
目指すロールモデルも、直近では『勝本』の破綻も有ったりで、
なかなかに難しい道。
そんな中で、もう五十年近く営業を続けているんだから大したもの。
自分が最後に訪問したのはもう二十年以上も前のコト。
その時は一階で立ち喰いだったけど、
今日は座って食べたいな。
10:25と、早い時間にもかかわらず、
一二階合わせて十三人ほどが丼と向き合っている。
店の前にはタクシーも複数台停まっている(笑)。
券売機は店の外、両側。
食したのは、
大盛ラーメン。
値段は1,000円。
受け口に食券を置き「二階空いてます?」と確認の後、
階段を上がる。
二階席は、厨房と窓に向いたカウンター、
奥には四人以上なら着席可のテーブル。
入り口で おしぼり を取り、
コップにジャスミン茶を注ぎ着席する。
5分ほどの待ちで、「注文は?」「大盛りで」の
会話ののち、目の前に置かれた一杯。
洗面器ほどの大きさもある
平ための丼のインプレッションが強烈。
でも、麺はそんなに入ってないのよね。
チャーシューは大人の掌大、
バラ巻が二枚。
4㎜ほどの厚さがあり、
軟らかく味も染みているが、
切り置きっぽい匂いはする。
メンマも特段の感慨は無く、
ありがちな品。
モヤシ一掴みはしゃきしゃきで、
これがスープにばっちり合う
麺はやや細、ストレート。
一本は短め。
表面は粗く、ぽくぽくしながら、
芯まで茹り、やわっとした食感。
量は200gないくらい。
しかし、この色味といったら、
まるっきりオーション麺だね。
スープは豚骨醤油で、表面には透明の油が厚めに、
更には背脂もたっぷり。
その下にはくすんだ琥珀色が熱々で、
しかし鹹さも強烈ではないし、判り易い旨味と大蒜の香りと共に
すいっと飲めてしまう。
とってもキケンと思う。
葱は嬉しいことに入れ放題。
たっぷり投入すれば、さっぱりな
しゃくしゃく食感。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
季節限定の《つけ麺》狙いだったのだが、
まだ供されていない様子。