【西口】に出て右手へ。
高架下のこの場所は『ラーメン凪 BUTAO』が在った場所。
結局、半年にも満たない短命だったね。
店内は奥に長いコの字型十四席のカウンター。
店頭の貼紙には二十席と書かれているけど、
視認できる限りではそれだけ。
13:20の入店で先客は七。その後
食べ終わって出るまでの来客は二。
券売機は店の外左側。
食したのは、
もり中華。
値段は950円。
食券を渡してから6分ほどで
麺とつけ汁が同時に供される。
麺はやや細、平、軽くカール。
つるりと啜れ、しこっとした歯触り。
昔ながらの 中華そば を食べているような感覚にとらわれる。
量は200gちょっとあるだろうか。
つけ汁が入った容器は受け皿の上に乗せられて。
なみなみと注がれ、今にも決壊しそう。
表面には油、たっぷりの葱、
胡椒もこれでもかと振られている。
一口含むと、おお、これもなんだか懐かしい味に満ちている。
鶏ガラベースの醤油味はかなりしょっぱいのに、妙に美味しい。
それにプラスして胡椒の辛さ。自分から掛けることはあまりしないけど、
この汁にはピタリと嵌っている。
中には、チャーシュー、メンマ、玉子、モヤシ、キャベツ。
チャーシューは小さめに切られたものが数片。
軟らかく味付けも好み。
メンマは細目でしゃくしゃくの歯ざわり。
発酵香もして シナチク と呼びたいな、これは。
量も多いし。
玉子は固茹で。予め薄切りになっており
ハッセルバックポテトのよう。
モヤシとキャベツはくったりし
少量ながら汁を纏ってうまうま。
評価は、☆5点満点で4.5(☆☆☆☆★)。
値段と場所を別にすれば、いきなり五十年くらい前、
初めてラーメンを食べた頃に連れて行かれたような既視感。
汁モノを食べていたら、それはもっと強くなっていたろうか。