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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

第12回 伝統からの創造 21世紀展@東京美術倶楽部 2012年5月27日(日)

4月末の東京から始まり、
京都~金沢~富山~大阪~名古屋を巡回。
そして再び東京に戻り、
今週が最終

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そのせいか、会場内は常に増して人が多い印象。


できるだけ、欠かさずに訪問していると、
当然の様に気付くことがある。

それは展示順であったり、
各作家のモチーフであったり。


目当ての作家さんは、出口付近に展示されているのは
判っているのだが、
入り口から丁寧に観て回る。


その中でも、
『藤井勉』の〔風に向かって〕に眼が留まる。

まだ少女と言って良いほどの、あどけないふっくらとした表情。
しかし、緩やかな向かい風を受け、たなびく髪、
凛とした表情は、しっかりと前を見据えている。

爽やかな薄い緑の服に大きく描かれた百合も
やや曇りがちな背景から浮き上がる。


塩谷亮』の〔髪〕は
後姿の美しい、髪の長い女性の
透き通る様な、凛と伸びた背中が
こちらの気持ちまで引き締めてくれるようだ。


『石黒 賢一郎』の〔CH-OP08「お願い お願い きずつけないで」〕。
キューティーハニー〕のシリーズは
例によって右下隅に原点のシールが貼付され、
モデルのポージングは完コピであることが見て取れる。

対象のユニークな表情や、
描写の美しさは常のこと。

しかし、変わらず、描かれているのは
ややぶちゃいくな女性。

真性の〔ハニー〕ファンには
かなりびみょ~だろう。

いや、勿論、好きなんですけどね。