兎に角、主人公『リスベット・サランデル』を演じた
『ノオミ・ラパス』が、途轍も無く鮮烈。
短躯、筋肉質な痩身、そして怪異な容貌。
顔ははっきりと不細工に近いのだが、
その存在感が凄まじい。
彼女のキャスティングが、この映画成功のKEYであったことに
異論を挟む人は少ないのではないか。
『ノオミ・ラパス』が、途轍も無く鮮烈。
短躯、筋肉質な痩身、そして怪異な容貌。
顔ははっきりと不細工に近いのだが、
その存在感が凄まじい。
彼女のキャスティングが、この映画成功のKEYであったことに
異論を挟む人は少ないのではないか。
加えて第一作は、
伏線の張り方、
疾走感のある演出、
謎を解く過程の描写、
何れも申し分の無い出来で
二時間半の長尺も、
緊張感を保ちながら最後まで魅せきってしまう傑作。
伏線の張り方、
疾走感のある演出、
謎を解く過程の描写、
何れも申し分の無い出来で
二時間半の長尺も、
緊張感を保ちながら最後まで魅せきってしまう傑作。
若干の複雑な人間関係の理解に苦しむ憾みはあるものの、
それが故に、再見・再々見が必須の一作となった。
それが故に、再見・再々見が必須の一作となった。
で、本作。
これが、本編の性向を象徴している。
主人公の造形が、かなりソフト化されていて、
それが、唯一のウィークポイント。
それが、唯一のウィークポイント。
『リスベット』のカラダに彫られたドラゴンでさえ、
本家がデーモンを連想させる禍々しささえ漂わせていたのに、
こちらは妙にすっきりとしている。
本家がデーモンを連想させる禍々しささえ漂わせていたのに、
こちらは妙にすっきりとしている。
周囲の人の役割やエピソードを適宜変更し、
しかし物語のメインストリームは外さない様に、
上手く設えている。
しかし物語のメインストリームは外さない様に、
上手く設えている。
主要登場人物の紹介も手馴れているし、
ポイントとなる部分ではアップを多用し、
観客が外さないような、
ある意味親切な作りになっている。
ポイントとなる部分ではアップを多用し、
観客が外さないような、
ある意味親切な作りになっている。
が、『リスベット』の過去を語る部分をばっさりと切り捨てているので
(原題に在る「男」に対しての嫌悪感情の発露要因)、
二作目以降の脚本は
かなり練りこまないといかんだろうと、
他人事ながら心配になるのだが、
〔ベンジャミン・バトン 数奇な人生 〕〔ソーシャル・ネットワーク 〕と
ここ二作は脂が乗っている感のある『デヴィッド・フィンチャー』だけに
若干中弛みの感があった〔火と戯れる女〕を
建て直してくれるのでは?と言った期待もある。
(原題に在る「男」に対しての嫌悪感情の発露要因)、
二作目以降の脚本は
かなり練りこまないといかんだろうと、
他人事ながら心配になるのだが、
〔ベンジャミン・バトン 数奇な人生 〕〔ソーシャル・ネットワーク 〕と
ここ二作は脂が乗っている感のある『デヴィッド・フィンチャー』だけに
若干中弛みの感があった〔火と戯れる女〕を
建て直してくれるのでは?と言った期待もある。
席数72の【シアター10】は九割方の入り。
封切り一ヵ月後にしては上々だが、
「109シネマズの日」でもあるしね。
封切り一ヵ月後にしては上々だが、
「109シネマズの日」でもあるしね。