兎に角、主人公『リスベット・サランデル』を演じた
『ノオミ・ラパス』が、途轍も無く鮮烈。
短躯、筋肉質な痩身、そして怪異な容貌。
顔ははっきりと不細工に近いのだが、
その存在感が凄まじい。
彼女のキャスティングが、この映画成功のKEYであったことに
異論を挟む人は少ないのではないか。
『ノオミ・ラパス』が、途轍も無く鮮烈。
短躯、筋肉質な痩身、そして怪異な容貌。
顔ははっきりと不細工に近いのだが、
その存在感が凄まじい。
彼女のキャスティングが、この映画成功のKEYであったことに
異論を挟む人は少ないのではないか。
加えて第一作は、
伏線の張り方、
疾走感のある演出、
謎を解く過程の描写、
何れも申し分の無い出来で
二時間半の長尺も、
緊張感を保ちながら最後まで魅せきってしまう傑作。
伏線の張り方、
疾走感のある演出、
謎を解く過程の描写、
何れも申し分の無い出来で
二時間半の長尺も、
緊張感を保ちながら最後まで魅せきってしまう傑作。
若干の複雑な人間関係の理解に苦しむ憾みはあるものの、
それが故に、再見・再々見が必須の一作となった。
それが故に、再見・再々見が必須の一作となった。
で、本作。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190907/20190907233600.jpg)
これが、本編の性向を象徴している。
主人公の造形が、かなりソフト化されていて、
それが、唯一のウィークポイント。
それが、唯一のウィークポイント。
『リスベット』のカラダに彫られたドラゴンでさえ、
本家がデーモンを連想させる禍々しささえ漂わせていたのに、
こちらは妙にすっきりとしている。
本家がデーモンを連想させる禍々しささえ漂わせていたのに、
こちらは妙にすっきりとしている。
周囲の人の役割やエピソードを適宜変更し、
しかし物語のメインストリームは外さない様に、
上手く設えている。
しかし物語のメインストリームは外さない様に、
上手く設えている。
主要登場人物の紹介も手馴れているし、
ポイントとなる部分ではアップを多用し、
観客が外さないような、
ある意味親切な作りになっている。
ポイントとなる部分ではアップを多用し、
観客が外さないような、
ある意味親切な作りになっている。
が、『リスベット』の過去を語る部分をばっさりと切り捨てているので
(原題に在る「男」に対しての嫌悪感情の発露要因)、
二作目以降の脚本は
かなり練りこまないといかんだろうと、
他人事ながら心配になるのだが、
〔ベンジャミン・バトン 数奇な人生 〕〔ソーシャル・ネットワーク 〕と
ここ二作は脂が乗っている感のある『デヴィッド・フィンチャー』だけに
若干中弛みの感があった〔火と戯れる女〕を
建て直してくれるのでは?と言った期待もある。
(原題に在る「男」に対しての嫌悪感情の発露要因)、
二作目以降の脚本は
かなり練りこまないといかんだろうと、
他人事ながら心配になるのだが、
〔ベンジャミン・バトン 数奇な人生 〕〔ソーシャル・ネットワーク 〕と
ここ二作は脂が乗っている感のある『デヴィッド・フィンチャー』だけに
若干中弛みの感があった〔火と戯れる女〕を
建て直してくれるのでは?と言った期待もある。
席数72の【シアター10】は九割方の入り。
封切り一ヵ月後にしては上々だが、
「109シネマズの日」でもあるしね。
封切り一ヵ月後にしては上々だが、
「109シネマズの日」でもあるしね。