RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

女子美スタイル2011@BankART Studio NYK 2012年2月12日(日)

サブタイトル-再生の光をつむいで-
当然「311」を意識しているのだろう。

会期は~13日(月)までと短いが、
BankART】全館を使用し開催されている。

イメージ 1

告知塔のディスプレイも
心なし控え気味。

イメージ 2

本来の入り口には校章が
でんと置かれ、海側の入り口から入場するように
動線が引いてある。

館内は、まずまずの入りだが、
例によって女性客多し。


さて、展示内容はと言うと、
前年比較で、そこはかとないパワーダウンを感じてしまう。

その中でもココロに響いた作を挙げると。


『山室佳子』の〔波に依る子〕。
繊細な線画が相当数。
心魅かれる寂寥感を漂わす世界感。
ただ、仕上がりにムラのある印象。

『安田千滉』の〔「私と絵本」〕
再現された童話の一シーンには、
作者の顔写真がコラージュー。
面白いのだが、
似たモチーフを過去にも観た気が・・・・。

『大池舞子』の〔Elcy,〕
人形、なのだが「グラン・ギニョール」に通じるものを感じる。
しどけない少女の脇には小さい食卓。
頭部や手と言ったパーツがシルバーと一緒に
思わせぶりに置かれている。
が、やはり「人形は顔がいのち」by『吉徳』なので。

『加藤麻衣』の〔ピグマリオン
自分の造った彫像に恋した男の寓意であったり、
マイ・フェア・レディ〕の原題であったりするわけだが、
作品は等身大の女性像。
変容の中途が活写されている。
しかし大きい。
なんで、こんなに大きくしちゃったんだろう。

で、本展のイチオシ
『三原由貴』の〔夢子屋〕
新聞スタンドを模したような、
しかしレトロが漂う小さな小屋には
懐かしい駄菓子屋の様相が再現されている。
が、そこで売られているのは
何れもが全て妖しげだ。
飲み物のパッケージには
全裸の美少女があしらわれている。
引き籤の破れた包装紙からは
やはり美少女フィギュアの足が突き出し、
加えて商品名の脇には「赤糸つき」なる注釈が・・・・。
あぶね~~。
でもね。この退廃さ加減が、大好きだ~~~。