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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

所蔵作品展「MOMAT コレクション」@東京国立近代美術館 2014年5月18日(日)

5月18日は「国際博物館の日」。
で、もって、標題館は「常設展」が無料。

入り口脇にも、こんな掲示がちゃあんとある。

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”MOMATコレクション”の会期は~6月1日(日)まで。
一般の入場料は430円。
ちなみに、最終日の6月1日も「無料観覧日」に指定されている。


4~2Fまで、相当数が展示。

場内はこのことを知ってか知らずか、思いの外混雑。
ただ、鑑賞に支障をきたすほどではない。

階が下るほど直近に、
上階には古い作品が並ぶ。

何度も来ている館であはるので、
基本、既見のモノはさらりと、
そうでないモノを重点的に拝見する。


4Fでは
鏑木清方』の〔明治風俗十二ヶ月〕。
十二幅が並び壮観。必ず女性が描かれているのは
作者の面目躍如。
当時の風俗と今との季節感のずれも相俟って、
見飽きない。

伊東深水』の〔聞香〕は香を聞く女性が描かれるが、
意図してのことだろうか、妙に平板な描写。

異国の作品も並んでおり
オスカー・ココシュカ』の〔アルマ・マーラーの肖像〕からは
多くの男と浮名を流した美しさが漂って来る。

岩田専太郎』の戦争画は初見。
〔特攻隊内地基地を進発す(二)〕では今まさに死地に赴かんとしている青年達が描かれ、
挿画にあるかの如く、皆凛々しく眉目秀麗だ。

恩地孝四郎』の〔あるヴァイオリニストの印象〕では美少女バイオリニストとして鳴らした
諏訪根自子』が描かれる。確かに、実際の写真を見ても
その美貌は比類ない。


3Fでは
川端龍子』の一連の作品群が興味深い。
普段はあまりキャプションを読まない主義だが、
ここだけは解説を読むことで相当理解が深まる。
金閣炎上〕から、『横山操』の作品〔塔〕に繋げる件は
作品の並べ方も含め、相当考慮されている印象。


2Fでは、新しく購入された
奈良美智』の〔Harmless Kitty〕
岸田劉生』の〔麗子肖像(麗子五歳之像)〕
に暫し魅入る。

そして【ギャラリー4】での特集”地震のあとで―東北を思うⅢ”では
Chim↑Pom』の作品も二つほど上映され、
日本が置かれているイマが再認識される。


う~ん、堪能した。