RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

東京藝術大学「卒業・修了作品展」 2011年1月29日(土)

本年二発目の「卒展」は
「檻からサバンナへ」との副題が付いている、
『藝大』のそれへ。
以降は「弱肉強食」ってえことですか?

イメージ 1
掲示されている構内図から判る様に、
学内のほぼ全域を使用し開催されている。

なので、つぶさに観ようとすると、
おそらくゆうに一日はかかってしまう。

他所に行きたいところもあるので、
【大学美術館】と【絵画棟】での「日本画」の展示に絞って
観ることにする。

それでも実際には、一時間半以上掛かっているのだが。

日本画」は通常の教室を使い、
例によって本人の肖像と作品一点がセットで展示されている。


やはり圧巻は、【大学美術館】での展示か。

油絵科の『廣川恵乙』の六枚は、何の技法?
というサラッとした描写。
ほぼモノクロームの画面には妖美な少女と、
それに纏わり絡みつく耽美な世界が展開されている。
タイトルから背景にあるモノガタリ性も浮き出し、
まずもって、大好きな世界観。
大小取り混ぜての並べ方も、頗る良し。

『横尾奈美』は「デザイン科」。
展示されているのは三幅の「本画」。
タイトルも『白鷹・伊達政宗像及び蒙古鷲鳥図』
とふるっている。
画面を一杯に使った豪快な構図と、
大胆な中に繊細さを兼ね備えた描写は、
おお、好きですこれは。
そう言えば、この人の作品
【佐藤美術館】でも観てたんだな。

それ以外にも『加藤ゆわ』が本名の『加藤由美』で
出展してたりして、興味は尽きない。


それにしても、この混雑はどうだろう。
下は女子中学生から、上は八十代くらいのお爺さんまで、
幅広い人達がきゅうきゅうに詰まっている。