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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

髙島屋史料館所蔵名品展@泉屋博古館分館 2009年8月7日(金)

泉屋博古館分館】は南北線の【六本木一丁目】が至便。

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本展は前・後期で展示替えがあるようだ。後期は8月26日から。
入場料は一般800円だが、”ぐるっとパス”を利用。
ディスカウントでは300円前後の価格で売られていた。

タイトル通り、【髙島屋】が所有する洋画・日本画の”名品を展示する”
のが趣旨


個人的には洋画(主に、日本人が描く洋画)よりも、日本画の方に、
腰を落ち着けて観る作品が多かった。

『都路華香』の〔吉野の桜〕
竹内栖鳳』の〔ベニスの月〕
山元春挙』の〔ロッキーの雪〕
が三幅並べられている、何れも縦2mを越す大作。
各、明治36年・37年・38年の作。
よ~く観ると、表装と軸が、まるっきり同じものが使用されている。
大きさもほぼ同寸。画風は異なるが、一連の作品のように見えてしまう。
しかし、”ベニス””ロッキー”といった外国の風景でも、墨画になると
何と無く日本の趣きになるのは、不思議だなぁ。

前田青邨』の〔吉野の桜〕
半円形の画面構成。一枚の中に四季の花木が盛り込まれている。
梅・桜・藤・楓。何とも鮮やかな色彩。

『北野恒富』の〔婦人〕
昭和四年の作。黒を背景に、片肌脱いだ婦人の像。
憂いをおびた顔。これ以上着物が下がるのを止めるのに添えられた手。
抜けるように白い肌が際立っている。

総展示数が四十程度で、洋画・日本画は別室に半々だから、
見応え十分ではない。
でも、日本画中心に一時間くらい鑑賞するには、丁度良い点数だ。

追記:
8月19日の朝日新聞夕刊の「美の季想」で『高階秀爾』氏が
上記三作の来歴に触れていた(三部作として展示された由)。
知識がない自分の浅薄はさておき、「雪月花」に思い至らなかったのは、
未熟だなぁ。