ハガレン（鋼の錬金術師）：連載修了

このお話の成功の鍵は、
過去に無い人物の造形、
「錬金術」の水平思考的展開、
そして一番は「等価交換」。

オタク映画のギャグにも使われるくらい
メジャーな単語になってしまったが、
「何かを手に入れるためには、
相応の対価を払わねばならない」
という、一種普遍の物理法則にも似た概念を
取り込んだこと。

これが、ストーリーの全てを支配し、振り回す。
そして、遂にこの日が来てしまった。
連載開始からづっと追いかけて、
足掛け九年。
コミックの２５巻で大団円を迎えた。

作者の『荒川弘』が女性ということにも驚いた。
どんな感性なのか、と。

以降の傑作リリースに期待して、
ここでは終了より、標題の文字がより相応しいだろう。