会田誠 展 「絵バカ」 ＠ミヅマアートギャラリー 2010年5月29日（土）

【市ヶ谷】と【飯田橋】の丁度中間。
【外堀通り】沿いの、駐車場の上にあるギャラリー。

階段を上がり、取っ付き難い黒いドアを押し開けると、
そこには夢のような世界が待ち構えている。

なんたって「絵バカ」である。

もう、これのイタダキであることは明々白々。

展示作品は僅か六。一点はビデオ。
三点は壁を覆い尽くす大作。
これ、はなっから、売ることを考えてないでしょ。
美術館でないと、置けないし、これらは
（でも、プライスカードはちゃあんと用意してあったな）。

描きこみの圧巻は〔灰色の山〕。
おそらく、これの〔ジューサーミキサー〕と関係する作品。
こちらも、３×７ｍの大作。

遠くから観れば水墨の山だが、近寄って観れば、
死屍累々の草臥れ切ったサラリーマン。
片や全裸の美少女群なのに・・・・。
一方は、官能の表情、こちらは、顔も省略されている。
パソコンや椅子といった、ビジネスの必須アイテムも描きこまれ、
お約束の細かい表現は、度を超している。
全裸の美少女を多数描くのは楽しいだろうが、
疲れきったサラリーマンを、こんなに多く描いて、鬱々として来ないのか？

〔万札地肥瘠相見図〕に至っては、４．５×１０ｍ。
壁一面では収まりきらず、角に添っても二面で展示されている。
圧倒的な迫力ではあるが、ホント、バカかも・・・・。