RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

今日の人物表現@佐藤美術館 2011年6月12日(日)

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一般の入場料は500円だが、
HP上の割引券をプリントし、
二階の受け付けに提示すれば
-200円引きで鑑賞可能。

展示されているのは、
十四作家の、計十九点。

4階には、
『諏訪敦』の二点。
〔father〕と〔大野一雄〕は
何れもここで観ている。
リアルが僅かに影を潜めているのは、
素材がそうさせているのだろうか。

『石居麻耶』は対の二点、〔心にのこりゆくもの〕。
風景は写真の様に明晰に描かれているのだが、
肝心の人物は薄っすらと黒い「影」。
しかし、それが妙にタイトルに合致している。

3階には、
『大野俊明』の〔夏の刻〕。
藤の花に挟まれて横たわる裸婦は、
本来であれば、薄い紗の和服を纏っているのだろうが・・・・。

佐々木剛』の〔nude〕は
標題通り。
美しい肢体の描写ながら、
顔の造作がかなりイマイチ。

そして本展の白眉は
小木曽誠』の〔柔脆な共存〕。
木を主素材にしたアトリエの一室だろうか、
無骨な設えの前に、膝を立てた、
若い全裸の女性。
しかし、その存在は、夢現の様に、
半身が透け、背景が揺らぎ立つ。
何とも危うそうな存在。

同時にかなりの大作〔道〕も展示されているのだが、
そちらはテーマと描写が重過ぎるのでパス。

大作が多いせいもあるが
展示数は多く無い。
500円の入場料は、ちと高いかな。