RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

アートフェア東京2010@有楽町 2010年4月3日(土)

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昨年に引き続き、
花見やら甲子園の決勝TV観戦を放り投げやって来た
【東京国際フォーラム】

入場料は1,500円と、昨年より100円UPながら
今回は事前に1,050円で入手済み。
が、先週、新宿辺りを渉猟した際には、千円を切るまで、下がっていた。
少々、買うのが早かったか・・・・。

午後早い時間に入場し、15時過ぎには退場したのだが、
1Fから見下ろす入り口付近はかなりの列。
会場内も相応の混雑で、これはとてもゆっくりと観られる
環境ではないなぁ。

例によってふらふらと歩きながら、気に入った作品があれば
しげしげと眺め、チラシやポストカードを頂く。
ふと、首からぶら下がっているタグに目をやると、
作家本人だったりして、何と無くトクした気分になる。
「へえ!こんな優男だったんだ、塩谷亮って」とかね。

元々のお気に入り作家を扱っているギャラリーのブースは、
特にドキドキして除くのだが、例えば、
『ギャラリー小暮』の『龍口経太』と『平林貴宏』には少々ガッカリ。
前者は描かれている女性が可愛くないし、後者はモチーフ自体が
「えぇ~~っ。これ!?」って感じで、
統一テーマの「妖」にはあっているのだろうが、
個人的にはイマイチの部類。
『龍口経太』に至っては、『文京アート』が出展した作品が、
アッサリSOLDだったしな。

先に挙げた『塩谷亮』は透徹したテンペラが、変わらず素晴しい。
今月末の個展が楽しみ@『彩鳳堂画廊』。

『ギャルリーためなが』では『智内兄助』を何点か観られて、ラッキー。
ただ、何れも花鳥画であったが。

新しいところでは『東邦アート』の『山梨備広』。
静かな画面構成から、強い意志が感じられる詳細画で、著しく好み。

『一番星画廊』の『柳田征一郎』は〔風神・雷神〕や〔竜〕といった
古典を題材にとりながらも、厚く盛り上った白色で質感を出し、
何よりも「神・獣」が困惑したり、弱ったりしている様が描かれ、
なんとも好ましい。

『画廊くにまつ』の『高木優子』は
クリムト』と『モディリアーニ』の折衷に見えながらも、
すっきりした独自の世界が展開され、これも、亦、由。

山崎龍一』の幾つかの新作には、早々と全て赤いピン。

そして、本展最大の新たな収穫は、
『ギャラリー・テラ・トーキョー』の『榊貴美』。
集団で描かれた幼女達は、皆、白いソックス。
無邪気な容姿と、何気ない無い仕草の中に、
何を考えているのかわからない意識の闇が垣間見え、
薄気味の悪さが妙に同居している。
特徴のない凡庸な目鼻立ちの彼女等は、
幾許かの異なる性格が感じられるよう描き分けられ、
何を見て、何をしようとしているのだろうと、
ふと思ってしまう。


展示者毎の主張が明快で、払った分の元以上に取った満足感。
これで、もう少々空いていたらなぁ。
昨年より混雑してる気がするもん。