RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ベルギー近代絵画のあゆみ@損保ジャパン東郷青児美術館 2009年10月3日(土)

サブタイトルには”ベルギー王立美術館コレクション”とある本展
入場料は一般1,000円だが、新宿界隈のディスカウントチケットでは500円が再安。
11月29日の会期末迄には間があるのにやって来たのは、
上記も勘案して、さほどの混雑では無いだろうとふんでのこと。

中は案の定、空き空きで、ゆったりと鑑賞できる。
とは言っても、全展示数は七十弱。
ゆっくり見ても、そんなに時間が掛かるわけではい。

同館のWebサイトはあまりにもチープなので、
展示作品の詳細は、巡回展示の一館でもある、
山梨県立美術館】のサイトで確認した方が良さそう。

イメージ 1

”ベルギー近代絵画”とは言うものの、フランス画壇との関わりで語られ、
{バルビゾン派}から{フォービズム}に到る
1800年中盤から1900年初頭の両国の絵画の流れが、
対比されながら展示される。
が、影響という側面だと、フランスからベルギーへの、
ほぼ一方通行の流れに思える。

『ジョルジュ・モレン』の〔二人の少女〕。
題名の通り二人の少女が、笑いあいながら歩いてる。
構図や配色はまるっきり『ルノアール』。
が{点描}の手法が使われ、受ける印象は違っている、みたいな。


特に良かった一点を挙げれば、
フェルナン・クノップフ』の〔ヴァン・デル・ヘクト嬢の肖像〕。
縦37×横29cmの小品。
正面から描かれている少女の、頬は透き通るほどの白。
ほんのりピンクに染まり、青い服と金色の髪の中に映えている。
少し小さめながら、円らな瞳は真直ぐ前を見つめている。
儚げな一瞬が、見事に捉えられている。

それ以外にも、『クールベ』や『シスレー』『ゴーギャン』といった大御所の作品も多く、
それなりの見応えはある。