RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

名品展@横浜人形の家 2012年10月7日(日)

最寄駅は【みなとみらい線 元町・中華街駅】だが
自分は【石川町】からの徒歩。
十分ちょっとだろうか。

中途、【元町】の商店街では、
季節柄か路上JAZZライブ等がひらかれており、
雰囲気だけは良い感じである。


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当該施設は、所謂、観光さん
向けの様な気もするが、当日の入りはさほどではない。
周辺の道路は、そぞろ歩きの人々で溢れていたがな。

一般の入場料は300円。


館内は、古今東西の人形を総覧できる造りになっている。

回廊状の展示室をゆるゆると観て廻れば、
勿論、場所に相応しい”ビスクドール”や”オートマタ”
も展示されているのだが、日本の郷土人形や、
最新では「NHK」の「にこぷん」に登場した
じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり』も並んでいたり、
更には『片岡球子』の人形をモチーフにした日本画も並べられ、
これは、思わぬ収穫だったりする。


が、本日の目的は、特別イベントの「名品展」。


先ずは、『二代目 山本福松』の〔生人形 女児〕。
ガラスケースの中には、
ほぼ等身大の女の子が着物を着て立っている。
思わず、唾をごくりと呑み込んでしまう。

途轍も無いリアルさ。
今にも、動き出しそうだ。
造られてから八十年は経過しているだろう。
さすがに衣類は色褪せ、弱々しくなっているが、
本体の初々しさは変わらない。


次いで、
平田郷陽』の〔児と女房〕〔粧い〕の二点。
こちらは、本物の人物よりもかなり縮尺されてはいるが、
その描写力の細緻さは半端ではない。

特に後者は、かなりヤバイ。

今のAV業界であれば「熟女モノ」の範疇に入るだろうか。
往時であれば「年増の艶姿」であろう。
立膝をして鏡に向かう。
まさに黒髪に簪を刺そうとしている。
薄い黒の紗の着物をさらりと纏っている。
豊満な乳房と、薄い色の乳首が透けて見える。

うわ~、ナニこれ~。

妙齢の女性達も、何枚もの写メを撮っていた。

判るよその気持ち。

色香が、ふんぷんと漂って来る。

しかし、それは、全く下卑たものではない。

放たれる色香に陶然となってしまう。

この一作のためにも、交通費と入場料を掛ける価値はある。


展示は前・後期に分かれ、
日本人形のパートは~今月21日(日)まで。

勿論、『郷陽』の作は、他にも多数展示され
その創作活動が一覧できる内容になっている。