RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

入新井 愛知家@大森 2025年6月24日(火)

『天冨久』の隣。

入り口に続く通路は深閑とし、
脇の看板とディスプレイが無ければ
何の店かも判らない。

店内は二人掛けと四人掛けのターブルが多数に
座敷もある。

11:30の入店で既に半分近くが埋まっている。

その後も来客は続々。

予約も受け付けているようだが、
満席で諦める複数人連れもちらほら。


オーダーは各卓に置かれたメニューを見て直接。
会計は渡された伝票を持ち、
食後に入り口脇のレジで。


変わった趣向の一杯があったので、
今日はそれにしてみようか。

食したのは「夏のつけ汁!」と書かれている
和のつけ麺+大盛り。
値段は1,680+110で1,790円。


連れが《かき揚げ》を頼んだせいもあるだろうか、
25分と随分と待って
角の丸い盆に麺とつけ汁がセットされ供される。

見た目はまるっきり《つけ麺》。


つけ汁は豆乳にアオサ。

豆乳は自然な甘味とコク。
和風出汁で溶いているのだろうか、
軽めの鹹さ。

アオサは潮の香りが強く、
上等なもののよう。

そのままごくっと飲んでも美味しく、
結局完飲する。

 


麺は二八の蕎麦で、
細ストレート、微かにクロレラ色。

茶色い粒子は散在し、
表面は艶やかで角が立つ。

硬すぎず、軟すぎず、
つるっと啜れば、ぷっつりした歯切れに、
滑らかな喉越し。

量は200gほどか。


葱と山葵の薬味も付く。


評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。


旧三業地とのこともあるだろう、
窓からのぐるりに日本庭園が見える。

客あしらいも上々。
高齢の御婦人二人連れにはお茶を出し、
我々や男性客には冷たい水をと分けている。

勿論、客席への案内にも
心遣いは見て取れる。

百年も続く老舗だけのことはある。