二ヶ月半前に弁当店の跡地にオープンした新店。
場所は【立会川橋】のたもと。
店の前には【立会川】が流れる。
あまり自分には縁の無さそうな店だなぁ、とおもっていたが、
店頭に素敵な貼り紙があるのを目に留めたのはつい先月。
1,500円でランチが供される。
ただ十食限定、且つ土・日のみ提供は
ややハードルが高いかも。
念のため数日前に電話を入れると
予約OKとのこと。
当日は開店時間の11:30に扉を開ければ、
既に先客は一。
店内は厨房を囲むL字型七席のカウンター。
入り口付近には六人ほどが座れる細長いテーブル。
オーダーは直接、会計は食後にカウンター越しに。
ランチは「牛」か「豚」の選択で、
「牛」は勿論ウリの「田村牛」、
豚は(この日は)「岩中豚」とのこと。
更には「豚」は《生姜焼き》だと言う。
15分ほどの待ちで、大きな四角い盆に
メインの肉、刺身、小鉢、香の物、ご飯と味噌汁、フルーツまでがセットされ供される。
これはコスパ良いかも。
短冊大に切られ、厚みもある牛肉がたっぷり複数切れ。
軟らかく、ありがちな牛臭さは無く、
純粋に旨味だけに集中できる。
これは美味しい。
ベビーリーフにマヨネーズを盛ったサラダも付く。
ご飯も良い出来。炊き加減も上々。
店主によれば、大分 竹田産の「ヒノヒカリ」を
毎朝精米しているとのこと。
農家の直販、且つ名水の上流の田を指定している、と。
ある意味、農家泣かせ(笑)も、
ほんのりの甘味にふくよかな旨味。
ご飯茶碗に軽く一膳。
味噌汁は なめこ に豆腐、三つ葉も。
出汁も味噌も強く効いている。
小鉢には《辛子明太子》も
《チャンジャ》のような味付け。
辛味がぴしっと舌に乗る。
香の物は少々。
刺身は三種で
何れも産地の説明あり。
山葵も涙が出るほどの辛味。
量もたっぷりで、
とりわけ脂の乗った鮪には合う。
「魚春@大井町」からの仕入れと説明も、
寡聞にして知らずで、猫に小判状態。
フルーツもただの蜜柑ではなく、
愛媛の「紅まどんな」。
皮は薄く、実は瑞々しい。
甘過ぎないのも好み。
夢中でわしわしと
一気呵成に平らげてしまう。
ちなみに「豚」も
肌理の細かい肉質、
軟らかめの歯切れ、
品の良い旨味、
あっさり目の味付けで美味しい。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
この内容でこの価格は出精と思う。
儲けは出るんだろうかと、気になるほど。