二週間前に『國』の跡地にオープンの新店。
『國』には二度ほど訪問も、
本年4月の時には店員さんの、
とりわけサブの人のモチベーションが相当に下がっていた印象。
厨房内でガシャンと大きな音を立てれば
普通の店なら「申し訳ございません」等の発声があるのに、
「ちっ」と、聞こえよがしに舌打ちをしていたのが記憶に残っている。
その後、9月に『會水案』に並んだ時には
既に閉店を視認していたのだが・・・・。
ファザードはそのまま、
店内は多少手が入っているよう。
厨房に向いたストレート七席のカウンター、
二人掛けのテーブルが二卓。
11:30の入店で先客はゼロ。その後
食べ終わって出るまでの来客は二。
券売機は入り口左手奥。
以前には製麺室が在った場所かと。
食したのは、
濃厚鶏白湯らーめん。
値段は1,100円。
ちょっと前まで、都内新店の
フラッグシップ一杯の平均は850円ほどだったと記憶も、
直近では千円~を付ける店が多くなってきた。
開店当初は無かった 麺大盛 も
+200円で可だが、もの凄い値段になってしまう。
食券を渡してから6分の待ちで
供された一杯。
具材の配置がなんともユニーク。
チャーシューは鶏が二種。
何れも花札大で厚みあり。
片や低温調理でしっとり、
片や甘鹹く煮込まれほろほろ。
白髪葱がたっぷり一掴み。
その上には彩りよろしく、
小口の九条葱がちょこんと。
メンマは太い拍子木状。
でも、繊維にすいすいと歯が通る軟らかさ。
麺は中、やや細、縮れ。
つるりとした表面の滑らかさ、
噛めば軟らかめのもっちりな感触。
量は150g弱か。
スープは鶏白湯で粘度は緩め。
しっかりと煮込まれ、
癖や臭み無く、鶏の旨味が十全。
野菜の丸い甘みもあり、
鹹さも抑えめで、奥の方にジンジャーが香る。
もともと量も多くないし、
重量級でもないので完飲してしまう。
後で冬に乾燥した唇がすべすべになる。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
体もぽかぽかに。
とは言え、千円超えだよなぁ、と
少々嘆息。