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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

小杉放菴と大観@出光美術館 2009年3月14日(土)

昨夜からの暴雨風も、午前中には治まった。
それほどの人出は無いだろうと思って来たが、
案の定、まあこの程度だったら許せる位の混雑具合。

出光美術館】は【帝国劇場】と同じビル。
近くには【国際フォーラム】もある。

説明や紹介のパネルが充実しているので、
それを読む人の流れが悪くなる憾みはあるが、
広いスペースにゆったりと展示されており、
比較的気分良く観られる美術館の一つ。

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―響きあう技とこころ―

チケットはディスカウントで500円で購入済み。

『放菴』と『大観』の両作品が展示されてはいるが、
比率は前者=8:後者=2くらいで、
『放菴』に力点が置かれている。

寡聞にして、この人の存在自体を知らなかったわけだが、
水彩~油彩~日本画と、時代の変遷と『大観』の影響(これは、互いの)が、
良く判るように展示されている。

特に良かったのは、絹よりも紙に描かれた作品群。
乾いた筆で、目の粗い紙に、叩き付けるように・擦り付けるように描いた、
木の幹・動物の毛・笹の葉からは、独特の力強さや風合いを感じる。
〔梅花小禽〕や〔竹〕といった作品群に、ことにそれを感じる。

また、『大観』の〔達磨〕も”片ぼかし”が効果的に使われており、
思わず観入ってしまった。

正味一時間くらいだろうか。
あまり期待せずに行ったけど、思わぬ拾い物だったな。