優秀賞5名と佳作19名の作品が展示。
優秀賞は複数枚、佳作は一枚のみが並べられ、
その前にはアルバムも置かれ、全作品が俯瞰できるのは
例年通り。
その前にはアルバムも置かれ、全作品が俯瞰できるのは
例年通り。
衝撃的だったのは『安藤すみれ』の〔ESCAPE〕。
18歳の高校生の作品は、
先ず(本物の)学生証が大きく引き伸ばされ
眼前に引き摺り出され、
よくある構内でのスナップじみた一コマに比して水の中に飛び込んだり
暗闇でヌードになったりと、
現状の閉塞と行き場の無い感情がこれでもかと映し出され、
自分も何十年も前はこうだったのだろう、
でも彼女は表現の手段を得たのだと
はらはらするやら感心するやらで、もうこちらの心理まで
ぐらぐらと揺さぶられてしまう。
18歳の高校生の作品は、
先ず(本物の)学生証が大きく引き伸ばされ
眼前に引き摺り出され、
よくある構内でのスナップじみた一コマに比して水の中に飛び込んだり
暗闇でヌードになったりと、
現状の閉塞と行き場の無い感情がこれでもかと映し出され、
自分も何十年も前はこうだったのだろう、
でも彼女は表現の手段を得たのだと
はらはらするやら感心するやらで、もうこちらの心理まで
ぐらぐらと揺さぶられてしまう。
そして、とってもお馬鹿さんだったのが『海老原祥子』の〔記念写真〕。
数年かけて全国の観光地を旅し、同じ服装・同じ笑顔で独りだけ
記念写真に納まっている。
もう日本の半分の都道府県を旅したとは、本人の弁。
本来であれば団体で納まるべき画面にぽつんと在るのは、
撮られる本人もそうだが、撮る専門の職業写真家の
その時の心情は、いかばかりであったか。
数年かけて全国の観光地を旅し、同じ服装・同じ笑顔で独りだけ
記念写真に納まっている。
もう日本の半分の都道府県を旅したとは、本人の弁。
本来であれば団体で納まるべき画面にぽつんと在るのは、
撮られる本人もそうだが、撮る専門の職業写真家の
その時の心情は、いかばかりであったか。
以上は優秀作。
佳作では『内倉真一郎』の〔佳子〕。
和服を着て薄い化粧を施した幼女が
街の其処彼処に立つ。
彼岸との境目に在るような
幽玄性も兼ね備え、
その存在自体が実在なものかも妖しくなって来る。
和服を着て薄い化粧を施した幼女が
街の其処彼処に立つ。
彼岸との境目に在るような
幽玄性も兼ね備え、
その存在自体が実在なものかも妖しくなって来る。
会期は~11月17日(日)まで。