RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

第7回写真「1_WALL」展@ガーディアン・ガーデン 2012年9月29日(土)

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グランプリは既に決定、公表されている。
それを含め、今回は強烈な印象の作品が揃っている。

『仲田絵美』の〔美しい速度で〕。
十五年前に自分の母親が亡くなって以降の
残された家族達のポートレィトが私家写真風に綴られ、
そこに、母親が生きていた頃や若い頃、
母親と自分を繋ぐ品のスナップが挟み込まれる。

それでも生きていく自分達の姿は、
感動的でするある。


野口健吾』の〔庵の人々〕。
「庵」とは言いえて妙だが、
所謂ダンボールハウスに住まうホームレスの人達を
正面から見据えた作品の数々。

あるものは、それはとても立派な構造物で
アート作品の趣すら漂う。

ホームレースの人達も多様で、
我々がステレオタイプに想起する風体の人も勿論
居るのだが、
小ざっぱりと、おしゃれに着こなす、
若い男性・女性も混ざり、
おいおい、今時は、こんなことになっているのか、と
かなりの驚きで正対することになる。


更に凄いのは
『桐生眞輔』の〔文身〕。
障害のある女性が、全裸で車椅子の上から
笑いかけている。

着衣していれば、比較的普通に見えるだろうが、
裸なので、その障害の程度がはっきりと見て取れる。

そして、彼女の左乳房の上方には「言皇」の刺青。

鮮烈だ。

しかし、引き込まれる様に、眼を逸らせなくなってしまう。


会期は~10月11日(木)まで。