なんとも凄い展示会である。
サブタイトルに「father 2009.04.10-2012.04.09」
と在る様に、約三年間に渡る自分の父親の、写真による記録なのだが、
作者はカメラを与えただけで、撮影自体は父親が自身で行っているのだ。
と在る様に、約三年間に渡る自分の父親の、写真による記録なのだが、
作者はカメラを与えただけで、撮影自体は父親が自身で行っているのだ。
レンズを自分の側に向け、両手でカメラを持ち、シャッターを切る。
毎日のセルフポートレィトが積み重なって行く。
毎日のセルフポートレィトが積み重なって行く。
壁面に並んでいるのは、それを大きく引き伸ばし、
パネルにした数点。
パネルにした数点。
右隅に見えるデジタルの日付表示が、
妙に生々しい。
妙に生々しい。
会場の中央には、三つのテーブルと、
黒い表紙に各一年の期間をエンボスで記した写真集が
各一冊ずつ。
黒い表紙に各一年の期間をエンボスで記した写真集が
各一冊ずつ。
脇に置かれた薄手の手袋を装着し頁を捲れば、
同じ位置からの写真が、パラパラ漫画の様に展開される。
同じ位置からの写真が、パラパラ漫画の様に展開される。
しかし、仔細に観れば、一つとして同じ写真は無い。
時として、日付が飛んでいる箇所もあるのだが、
それは作者の解説によると父親が「行方をくらませてる」
期間だと言う。
時として、日付が飛んでいる箇所もあるのだが、
それは作者の解説によると父親が「行方をくらませてる」
期間だと言う。
父親は、どんな気持ちで毎日シャッターを押しているのだろう。
そして、この作業は、何時まで続くのだろうか?
そして、この作業は、何時まで続くのだろうか?
会期は~8月2日(木)まで。